メジャーリーグ挑戦表明・鈴木誠也（27）の同世代は“スター”ばかりで超高給？ 大谷翔平は3億円超、“収入事情”と実績を調査してみた

　メジャーリーグ機構（MLB）と選手組合との労使協定が失効した12月2日以来、機構側のロックアウトにより、各選手の入団交渉や契約更改が一時停止となり、ポスティングによる「メジャー移籍」を目指す、広島の鈴木誠也外野手の入団交渉も凍結した形になっている。

　発表後の報道などでは、本人も長期戦は覚悟の上だったようなので、ここでは移籍が成立すると仮定して、彼がプレーする2022年のMLBに焦点を置きたい。

鈴木、大谷と同じ94年生まれの「黄金世代」

　鈴木は1994年8月18日生まれの27歳。「大谷世代」である。日本とアメリカ合衆国とは教育制度が違うので、1994年4月生まれから1995年3月生まれまでの「同学年」という括りではなく、「1994年生まれ」の選手を彼の「同世代」とすると、華々しいぐらい輝く「黄金世代」の一員だと言える。

　セイバーメトリクス系の数字も豊富に盛り込まれている野球成績の米サイト「Baseball-Reference.com」によると、「投打二刀流」で規格外になってしまう大谷翔平（エンゼルス）を別枠と考えれば、「1994年生まれ」のポジション別WAR（平均的な選手よりチームの勝利に寄与している数値）ランキングのトップ3は、次の3選手になる。

　（1）　C・コレア（アストロズからFA）　133本塁打　33盗塁　長打率.481　WAR34.1

　（2）　A・ブレグマン（アストロズ）　　117本塁打　35盗塁　長打率.507　WAR26.1

　（3）　C・シーガー（レンジャーズ）　　104本塁打　12盗塁　長打率.504　WAR21.3

　まだ来季の所属先が決まってないカルロス・コレア遊撃手と、ドジャースからFAになり、労使協定の期限切れ直前に10年総額3億2500万ドルの大型契約でレンジャーズ入団が決まったコリー・シーガー遊撃手という2人の「今オフのフリーエージェント（FA）市場の目玉」が含まれている。

今オフのFAの目玉と言われているカルロス・コレア　©Getty Images

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　遊撃もできる「1994年生まれWARランキング」2位のアレックス・ブレグマン三塁手を含めた彼ら3人は、他のポジションに比べて守備での貢献度も加算されている。ちなみにWARはキャリア通算であり、コレアとシーガーはメジャー歴7年、ブレグマンは6年という違いがあり、シーガーも右肘の手術で長期間、戦線離脱していることを考慮すれば、この3人はほぼ同等の価値があると見ていいだろう。

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