このオランダ戦でのプレーをきっかけに、VVVフェンロ（オランダ）への移籍を勝ち取った。A代表の一員として、2度のW杯にも出場した。

　いまや、若手からその“椅子”を狙われる立場でもある。

　3月30日のA代表モンゴル戦直前のことだ。前日に強豪アルゼンチンに3－0で快勝したU-24代表の戦いぶりを踏まえて、ロッカールームでの円陣でこう訴えた。

「昨日見たよな、U-24。あいつらも、Jリーガーも、みんなココ（A代表）を狙ってくるぞ。1回獲ったチャンス、簡単に明け渡すなよ。今日も日本のために、勝って終わろう。行くぞ！」

©Takuya Sugiyama

　結果は14－0の大勝。五輪世代の選手たちには常にA代表入りを意識させ、A代表の選手には世代交代を許さない覚悟を求める。

　なるほど。

　こんな選手、代表チームの監督だったら、メンバーに加えたくなるのも納得だ。

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