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【国別対抗戦】ペアの三浦璃来&木原龍一組はなぜ劇的に成長できたのか? 見えてきた北京五輪団体戦の表彰台 

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田村明子

田村明子Akiko Tamura

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posted2021/04/21 17:02

【国別対抗戦】ペアの三浦璃来&木原龍一組はなぜ劇的に成長できたのか? 見えてきた北京五輪団体戦の表彰台<Number Web> photograph by Getty Images

大阪で行われた国別対抗戦で、SP、フリーともに6組中3位と好成績を上げたペアの三浦璃来&木原龍一

「この2週間、(カナダから帰国したため)リモートなのですが、合宿みたいに毎日毎日ハードなレッスンをしてきたのが良かったのではないかと思います」

 三浦は喜びを噛みしめながら、そう語った。

「諦めずにやってきて良かった」

「自分たちがやってきたことは正しかったんだな、と自信につながったと思います」

 そう語った木原は、体形もペアの男子らしく筋肉の厚みが増して貫禄が出てきた。理由の1つは三浦と組むようになってから、それまで主に右腕を使っていたリフトで両腕を使うようになり、左の肩も厚く筋肉がついてきたことだという。

 2013年にソチオリンピック出場を目指して、シングルからペアに転向した木原。だが当初はひどい筋肉痛などに悩まされ、「ペアって大変なんですよ」と何度も口にしていた。その気持ちは、どう変化していったのか。

「今も大変です。ただ色んな方に助けていただきながら、ようやくやってきたことが実を結び始めてきたので、最近は楽しいです。つらく苦しい6、7年だったんですけど諦めずにやってきて良かったな、と思います」とマスクから出ている目の表情は明るい。

 そんな木原にとって、三浦は3人目のパートナーだ。2人は2019年の夏に組み始めて、まだ丸2年たっていない。だが最初のトライアウトから、お互いのタイミングがぴったり合ったのだという。

「シングル(1回転)ツイストを一緒にやったんですけど、最初から高さが、今の高さに近いのが出来たので、ツイストってこんなに浮くんだと……」と木原が言うと、三浦は三浦で「ツイストって、こんなに滞空時間長いんだ」と思ったことを明かした。

来季はGPシリーズで表彰台に

 パンデミック前に最後に出場したのは、8位だった2020年2月の四大陸選手権。この1年前の演技と比べてみると、ジャンプやツイストだけでなく、リフト、スピンなどの切れ味と完成度が、格段に上がっていることがわかる。

【次ページ】 北京五輪の頼もしい戦力に

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