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嵐、嵐、嵐、マッチ、嵐……ジャニーズだらけのスポーツ紙はナゾだらけの“推理小説”だった 

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プチ鹿島

プチ鹿島Petit Kashima

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posted2020/12/02 17:01

嵐、嵐、嵐、マッチ、嵐……ジャニーズだらけのスポーツ紙はナゾだらけの“推理小説”だった<Number Web> photograph by BUNGEISHUNJU

各スポーツ紙が「嵐」一面で染まった11月4日(スポーツ報知、デイリースポーツ、サンスポ、スポニチ、東京中日スポーツ、ニッカン)

『不倫認めケジメ マッチ近藤真彦 無期限活動自粛』

 さて、次に私が「おっ」と思ったのが11月17日のスポーツ紙である。

『不倫認めた 近藤真彦 活動自粛』(日刊スポーツ)

『不倫認めケジメ マッチ近藤真彦 無期限活動自粛』(サンスポ)

 近藤真彦の不倫を一面でデカデカと報じたのが何紙かあった。

 あ、若者の皆さん、サンスポが見出しに「ケジメ」と入れてるのは近藤真彦さんに「ケジメなさい」という曲があるからです。

 36年前の昭和59年のヒット曲なのですが、スポーツ紙は大体おじさんが作っておじさんが読むので昭和のことを説明なしで書いても大丈夫なのです。

 それにしてもマッチもこんなにデカデカと書かれちゃってなぁ……と私はのんきに思っていたのだが、ハッとしたのがその週発売の「週刊文春」11月26日号の次の部分を読んでからだ。

《スポーツ紙やテレビは軒並み小誌報道を黙殺した。》

 もともとマッチの不倫記事はその1週間前の「週刊文春」(11月19日号)が書いていた。発売日で言うと11月12日。

 私はてっきり著名人のいつものスキャンダルのように翌日から報道されていたと思っていた。だが、言われて確認してみたら報道していなかったのである。

 しかし事務所が近藤真彦の「芸能活動自粛」を発表してから(17日午前0時過ぎ)、スポーツ紙も17日の紙面で報じたのだ。

 そんな時差があったのか……。ちょっと迂闊だった。私はこの間、野球やジャパンカップや社会面の記事に夢中になり過ぎて「11月12日~16日」の芸能面でのマッチの空白に気づかなかったのである。

 ではここでもう一つ確認してみよう。最初に「文春」でマッチの不倫報道があった11月12日の翌日、スポーツ紙は何を報じていたのだろうか?

【次ページ】 時系列で見直してみると途端に「推理小説」に

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