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前田健太を苦しめた「日本スタイル」。
先発復帰のために必要だったこと。
text by
笹田幸嗣Koji Sasada
photograph byAFLO
posted2017/06/22 08:00
日本では通算28度の完投があったが、メジャー移籍後は0。短い回に全力を注ぐメジャースタイルを身につけたら、マエケンはさらに進化する。
「どんどん勝負していくことが大事」という発見。
そして、自ら出した結論は「攻めの投球」。4日のブリュワーズ戦は直球、ツーシーム、カットボールの速球系が全投球の43%だったが、メジャー初救援で4回を投げ、キャリア初セーブを挙げた9日のレッズ戦は速球系が62%に増え、18日のスポット先発のレッズ戦ではさらに64%に増えた。1イニング平均の投球数も23球、15球、15.6球と改善。前田は18日の試合後、実感を込めて言った。
「どんどん勝負していくことが大事だと感じました。勝負していかないとカウントも崩れますし、悪い結果になってしまう。今日のようなピッチング、気持ちの持ち方、試合の入り方を今後も続けていきたいと思います」
デーブ・ロバーツ監督は「アグレッシブな素晴らしい投球」と手放しで褒めた。
攻める投球を取り戻した前田の先発ローテーション復帰は時間の問題となった。