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松坂世代で名球会入り一番乗り?
村田修一は2000本を打てるか。
text by
田村航平(Number編集部)Kohei Tamura
photograph byHideki Sugiyama
posted2017/05/02 07:00
阿部慎之助が休養した4月22、23日の阪神戦は「4番・一塁」でスタメン出場。チームが困ったときに頼れる存在となっている。
「この世代じゃなければ、今の僕はありません」
「納得はできないけど、受け入れます」と、それでも村田はこの状況でできることを考えている。
「ジャイアンツでいえば亀井(善行)、脇谷(亮太)、實松(一成)……。試合終盤の切羽詰まった場面で出て行く選手たちが、どんな心境で準備しているのかを知ることができたのは大きい。あのときに代打をやってみて良かったなと思えるように、今を過ごしたい」
その言葉通り、今季の村田は打席での集中力が高いように見える。このインタビューをした夜の4月12日の広島戦では、代打で1号3ラン。「ああいうところで仕事をするために代打をやっている」と、今の仕事への誇りを感じさせるコメントを残した。
名球会入りの最右翼でありながら「誰かに達成してほしいと思っている」と控え目に言うのは、同世代へのリスペクトがあるからだ。
「この世代じゃなければ、今の僕はありません。大輔をはじめ凄い奴らがいて、一番後ろから皆を追い掛けて、追いつこうと必死になってやってきた」
その原点には、打者として生きていくことを決意した高校3年生のときの衝撃体験があった。
「松坂のボールを見た瞬間、『なんじゃいコイツは!』ですよ。これはヤバいことになったと……」
高校時代は投手だった村田が、打者転向を決意した瞬間とは? Number926号「村田修一 世代最強打者の原点。」ではベイスターズ時代から村田修一をウォッチし続けている村瀬秀信さんが、その規格外な男ぶりを引き出しています。詳しくは発売中の本誌「2017年の松坂世代。」特集を、是非お読みください。