菊池「前回落ちた時とは悔しさが全然違う」

　今回のJ2降格は、2013年の時とは意味が異なる。2013年はJ1のレベルにまったく歯が立たず、惨敗してJ2に降格した。だが今回は、昨年8位と躍進し、戦える手応えをつかんだ直後のJ2降格になった。

　菊池はそれだけに悔しいという。

「前回落ちた時と比べると、悔しさが全然違いますね。やれている部分が多い中で結果を出せていないので。『なんでだろう』という思いが、前に落ちた時よりも本当に強くて……。だから立ち直るのにも時間がかかるのかなと思うんですが、まだJリーグが2試合と天皇杯がある。これをどう戦うのかがチームの今後を左右すると思うし、自分は長く湘南にお世話になっているので、プロとしてやり切るのを副キャプテンとしてみんなに伝えて試合に挑みたいと思います」

　J2降格が決まった今、来季につなげられる“何か”をJ1リーグでの残り試合と天皇杯でどれだけ見せられるか。5年間、曹監督と選手たちが築き上げてきた「湘南スタイル」を終わらせないためには勝ちゲームで、その価値と面白さを証明すべきである。