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10倍の提示を蹴って、マイナー契約。
川崎宗則も“男気”の選手である。 

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菊地慶剛

菊地慶剛Yoshitaka Kikuchi

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photograph byGetty Images

posted2015/02/22 10:35

10倍の提示を蹴って、マイナー契約。川崎宗則も“男気”の選手である。<Number Web> photograph by Getty Images

昨シーズンは82試合に出場し、240打数、62安打、31得点、打率.258という成績を残した川崎宗則選手。スタメン定着を目指して、今シーズンの戦いが始まっている。

日本からの10倍以上のオファーを蹴ってのメジャー続行。

 このオフ、日本では年俸20億円を超える契約提示を受けながら、広島復帰を決めた黒田博樹投手の“男気”が一躍注目を集めている。しかしTV番組でソフトバンクの王貞治会長が明らかにしたように、ソフトバンクから現在の「10倍以上」の契約提示を受けながら、安住の地ではなく茨の道を選んだ“川崎の男気”にはほとんど触れられていない。

 これまで川崎本人が何度も口にしているように、メジャーに対する絶対的なこだわりがあるわけではなく、タイミングさえ合えばいつでも日本球界に復帰したいと考えているそうだ。

 だが今年も川崎があえてメジャーを選択したのは、厳しい環境に身を置くことで更に野球選手として成長できるという純朴な向上心があったからだ。

 彼が感じ取っているその“伸びしろ”こそが、今年の活躍のカギを握ることになりそうだ。

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