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4者4様のスタイルで挑む
マスターズの見所。
~中嶋常幸の分析は?~ 

text by

三田村昌鳳

三田村昌鳳Shoho Mitamura

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photograph byTaku Miyamoto

posted2011/03/05 08:00

4者4様のスタイルで挑むマスターズの見所。~中嶋常幸の分析は?~<Number Web> photograph by Taku Miyamoto

マスターズ初挑戦の藤田。海外メジャーには過去6回出場し4回予選通過を果たしている

「今年のマスターズは、面白くなりそうだね。特に、4人の日本人選手」

 中嶋常幸は、会うといきなりこう切り出した。ここ数年、マスターズのTV解説をしている中嶋には、毎年マスターズに向けての分析を聞いている。そのインタビューでのことだった。

「特に、藤田寛之選手。彼は、いま日本で最強のパッティングの上手さを誇っている。あのオーガスタのグリーンを彼がどう制するか、見ものだねぇ」

 今年のマスターズ(4月7日~10日)は、日本から藤田寛之のほかに、池田勇太、石川遼、そして日本ゴルフ史上初のアマチュア選手出場となる松山英樹の4人が参戦する。

 中でも今年42歳を迎える藤田は「最強のパッティング」のほかに、多彩な技術を持ち合わせている。ミスショットをしても、それをリカバリーしてパーを拾っていくゴルフは、確かに日本随一といってもいい。

'69年生まれから'92年生まれまで、年代差がどう現れるか。

 マスターズは「フィジカルテストのほかにメンタルテストを強いられる」とタイガー・ウッズが言うように、パワーだけに頼ろうとすると大怪我をしてしまう。

「不安要素、迷わせる場面、勇気を強いられる場面……人間の弱いところを突いてくる場面がマスターズでは1打ごとにつきまとう。そこをどう自分で処理していくかが大事」と、中嶋も指摘する。

 藤田に期待感を抱くのは、そのメンタリティの強さなのだ。

 '69年生まれの藤田、'85年生まれの池田、'91年生まれの石川と'92年生まれの松山。彼らの年代差が、どういう形でゲームに現れるかも興味深い。

 藤田が、試合巧者ぶりをどう見せてくれるか。あるいは昨年、初出場で29位となった池田のアイアンの豊富な球筋やテクニックが、オーガスタのコースでどのように生かされるのか。一方、石川は2年連続予選落ちしたが、昨年後半の調子を維持できれば期待できる。そしてアマチュアの松山には、小さなゴルフをせずに自分らしいゴルフをして欲しいと思う。

 10代の二人には、パワー、勢いがある。それをどう空回りさせずにコントロールできるかが大きなポイントになるだろう。

 4者4様の個性と年齢で挑むマスターズ。結果以上に、ゲームのプロセスが楽しみな大会だ。

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