メジャーリーグPRESSBACK NUMBER

「ドジャースが動向を注視」佐々木朗希は大谷翔平と同じ道を歩むのか? メジャースカウトから漏れ出た“願望”「25歳までに海を渡るのでは」 

text by

阿部太郎

阿部太郎Taro Abe

PROFILE

photograph byNaoya Sanuki

posted2023/12/20 11:04

「ドジャースが動向を注視」佐々木朗希は大谷翔平と同じ道を歩むのか? メジャースカウトから漏れ出た“願望”「25歳までに海を渡るのでは」<Number Web> photograph by Naoya Sanuki

今オフ、ポスティングシステムによるメジャー移籍の可能性が取り沙汰された佐々木朗希。大谷翔平を獲得したドジャースも動向を注視しているという

 メジャー球団の多くは、佐々木に早くきてほしいと願っているようだ。順調に成長して25歳で渡米となれば、獲得するチームは莫大な資金が必要となる。今オフ、山本が25歳になって満を持して海を渡るが、契約総額は3億ドルを超えるのではないかという報道もある。

 佐々木が25歳で同じようにメジャーに挑戦すれば、同レベルかそれ以上の大型契約が待っている可能性は高い。メジャーの球団の多くはそれまでに契約したい。

 一方で、ロッテ側としては近々、佐々木が海を渡るのは納得できないだろう。まだ、ロッテで投げたのは実質3シーズンのみ。1年間、先発のローテーションを守っていない。完全試合という離れ業をやってのけたが、山本のように大黒柱として何度もリーグ優勝に貢献しているわけではない。日本の球団はポスティングを容認するにしても、一定期間成績を残して誰もが納得した形で行かせるという、今回の山本のような形を望む。

25歳まで待てば「莫大な契約金」が手に入るが…

 佐々木は今年、WBCに出場してメジャーを肌で感じた。侍ジャパンで大谷やダルビッシュ有と接して、刺激を受けないはずはない。自身の成長のためにも、「早く行きたい」と思っても不思議ではない。メジャーリーグでの頂点を目指すなら、渡米は早い方がいいという意見もある。大谷はそれを証明した。

 25歳まで待てば、莫大な契約金が入る。だから早く行くのは得策ではなく、待つべきだという声もある。しかし、本人の気持ちがメジャーに向かっていれば、その気持ちを止めるのは難しい。大谷のように早くメジャーにきて、順調に成績を残して最短6年でFAを取れば、そこで大型契約を勝ち取る可能性もある。

 日本球界に精通するロサンゼルス・タイムズのディラン・ヘルナンデス記者は「大谷も23歳で来て、29歳でFA。佐々木も、そういった夢がある選手だ」と語る。

【次ページ】 米球界の“SASAKI評”「投手としては大谷より上」

BACK 1 2 3 NEXT
佐々木朗希
大谷翔平
山本由伸
ダルビッシュ有
今永昇太
上沢直之
ロサンゼルス・ドジャース
千葉ロッテマリーンズ

MLBの前後の記事

ページトップ