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「あなたが選ぶ“最高のダービー馬”は?」6~10位結果発表…「武豊はダービーを勝てない」ジンクスを破った“あの馬”は何位?《600人アンケート》 

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posted2023/06/26 17:29

「あなたが選ぶ“最高のダービー馬”は?」6~10位結果発表…「武豊はダービーを勝てない」ジンクスを破った“あの馬”は何位?《600人アンケート》<Number Web> photograph by JIJI PRESS

平成以降のダービー馬35頭を対象とした「あなたが選ぶ“最高のダービー馬”」アンケート。ベスト10にランクインしたのは?

8位タイ ミホノブルボン(1992年) 22票

 8位タイに選ばれたのは、圧巻の逃げ切りで無敗のダービー馬に輝いたミホノブルボンです。

 当時、父マグニテュードは「短距離向きの種牡馬」と見なされており、連勝を続けていたミホノブルボンにも常に「距離の壁」というテーマが突きつけられていました。しかし、坂路調教でハードに鍛え上げられた同馬は、皐月賞の2000mに続きダービーの2400mも克服。2着ライスシャワーに4馬身差をつけて、見事に二冠を達成しました。秋の菊花賞ではライスシャワーに敗れ三冠の夢こそ叶いませんでしたが、戸山為夫調教師の「鍛えて馬を強くする」という信念の結晶ともいえるミホノブルボンの活躍は、血統が重視される競馬の世界の常識を覆す逸話として現在も語り継がれています。

「戸山調教師の最高傑作。『東京2400mは持たない』という下馬評をハードな稽古で克服し、世間の評価を覆したのは痛快でした」(55歳・男性)

「家族経営の小さな牧場の生産馬が、ダービーを逃げ切って圧勝したことが衝撃的でした。この馬を坂路で鍛えて強くした戸山為夫調教師が翌年に亡くなられ、調教師人生の集大成の馬であったことも印象的です」(45歳・女性)

「『血統』の世界で『努力』でもぎ取ったダービー馬の称号。後に距離の壁に泣かされたけど、ミホノブルボンを超える馬は今後、出てこないと思う」(52歳・男性)

「実況の『ブルボンここからは未知の世界……もう大丈夫だぞブルボン!』は忘れられません。皆がブルボンの逃げ切りを応援しているような雰囲気。一生懸命に走るブルボンに涙しました」(55歳・女性)

8位タイ キズナ(2013年) 22票

 武豊騎手を背に2013年のダービーを制したキズナが、ミホノブルボンと並ぶ22票を獲得して8位タイに食い込みました。

 デビュー2戦目までは佐藤哲三騎手が主戦として手綱をとっていたキズナですが、同騎手の落馬による大怪我を受けて、2010年の落馬事故から不調に苦しんでいた武豊騎手にバトンが託されることに。毎日杯、京都新聞杯と連勝して迎えたダービーでは、ゴール直前でエピファネイアを差し切って優勝。「帰ってきました!」という名手の復活宣言は、多くのファンの胸を熱くさせました。

【次ページ】 「世間の声を一蹴して逃げ勝った姿が最高」

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