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卓球界のエース3世代

posted2023/06/10 09:00

 
卓球界のエース3世代<Number Web> photograph by Yuzuru Ichimura(Illustariton)

text by

小川勝

小川勝Masaru Ogawa

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Yuzuru Ichimura(Illustariton)

 卓球を注目される競技に引き上げた立役者の一人、石川佳純が引退を表明した。2007年に14歳で初めて世界選手権の日本代表になって以来、'23年4月のWTTチャンピオンズまで、石川は、約16年間にわたって、日本の第一線でプレーした。5月18日に引退記者会見を行い、やり切ったという思いを、晴れやかな笑顔で語った。

 卓球が五輪の正式競技になったのは1988年のソウル五輪だったが、日本では注目の競技とは言えなかった。日本の報道で、注目されるようになったきっかけとしては、'03年の世界選手権に、当時14歳だった福原愛が出場して、ベスト8まで勝ち残ったことを挙げることができるだろう。以後、日本の卓球界を引っ張ってきた顔として福原、石川、そして伊藤美誠という3人を挙げることができるはずだ。福原と石川がすでに引退した。さまざまな記録を比べながら、3人の特徴について、考えてみたいと思う。

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