ネーミングがなかなかのカオス……。「千田先生も描いてくれるでしょうけど、実際の写真あった方がいいかもなので、取り寄せますね……」と編集担当さんが話していたので、まだ見ていない方は僕のイラストとともにご確認いただければと（笑）。

「どうする家康 バウムクーヘン 特濃抹茶 富士の初雪」　©日本将棋連盟

「ぼくたち8人兄弟クッキー」　©日本将棋連盟

　盤上の話題に話を戻すと、藤井竜王と戦うおふたりからも様々な気持ちを感じます。菅井八段が叡王戦第1局前にお話しされた「最高の振り飛車対最高の居飛車（※藤井竜王）の戦いだと思っています」との表現にはグッときましたし、名人戦第1局の終局後に見た渡辺名人の姿は今も目に焼き付いています。果たしてここから、2つのタイトル戦はどんな展開を見せるのか――。

2）アベトナ開幕＋ニコ超の「2日で100局対局」が超カオス

　将棋棋士が3人1組のチームになって頂点を目指す「ABEMAトーナメント2023」が今年も始まりました。4月1日にリーダーが棋士を選ぶ「ドラフト会議」が行われたんですが……「各月の将棋ハイライト、毎回1日か2日に配信してるので、この話題間に合わないんですよねえ（涙）」と僕と編集担当さんが超切なくなってたのですが（笑）、あらためてチーム紹介とともにエモかったシーンを振り返ってみられればと。

＜各チームとドラフト指名された棋士の陣容＞※段位は省略
チーム藤井：藤井聡太、澤田真吾、齊藤裕也
チーム渡辺：渡辺明、佐々木勇気、岡部怜央
チーム永瀬：永瀬拓矢、増田康宏、本田奎
チーム羽生：羽生善治、伊藤匠、梶浦宏孝
チーム康光：佐藤康光、高見泰地、大橋貴洸
チーム天彦：佐藤天彦、三枚堂達也、戸辺誠
チーム豊島：豊島将之、木村一基、池永天志
チーム山崎：山崎隆之、中村太地、佐々木大地
チーム広瀬：広瀬章人、近藤誠也、石井健太郎
チーム糸谷：糸谷哲郎、森内俊之、徳田拳士
チーム稲葉：稲葉陽、服部慎一郎、出口若武
チーム菅井：菅井竜也、船江恒平、西川和宏
チーム斎藤：斎藤慎太郎、黒田尭之、冨田誠也
チーム千田：千田翔太、西田拓也、藤本渚
エントリーチーム：郷田真隆、行方尚史、古賀悠聖

ドラフトのクジ引きで面白シーン連発

　ドラフト会議と言えば「ドラフト競合でのクジ引き」が大いに盛り上がります。今回特にかき回してくれたのは、初リーダーの千田翔太七段でした。増田七段、近藤七段、出口六段と重複指名をしまくった……けどすべて外れ。さらに増田七段は例年と同じく、当選くじは“軍曹”こと永瀬王座のもとに。この一連の流れは最高でした。

　このほかにも「ドラフトくじに当選した羽生善治先生、ニコニコガッツポーズ＋山崎隆之八段、超飛び上がる」などネタにしたいことだらけなんですが、イラストのスペースが限られてつらいです……（笑）。

「ABEMAトーナメント」各チームのリーダー　©ABEMA

　担当編集さんも「各リーダーの指名傾向、面白いですよね。チーム藤井は東海地区出身者で固めたり、チーム渡辺はほぼ3月に開催された『Number Do EKIDEN』に出場したメンバーだったり。あと佐藤康光会長が高見泰地七段について“会長的な視野で彼が指名されないのは……”と語っていたのはツボでした（笑）」と話していましたが、その関係性に想いを馳せられるのも、この企画ならではと思います。

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