――ルーキーながら37セーブをマークした、巨人の大勢選手はいかがですか？

「栗林君がプロ1年目で代表の抑えを任されたくらいなんで、大勢君も可能性はあるんじゃないですか、エグいボールを投げますしね。でも、まだ2年目ですし、精神的にしんどいと思うんですよ。だったら、負担が少ない場面で伸び伸び投げさせて結果を出させたほうが、大勢君にとっても自信になると思います」

――となると、秋吉さんが推す選手は？

「個人的に本当は、大谷君がいいと思うんですけど……でも、先発みたいですしね。バッティングも期待されてるんで、先発との二刀流となると体の負担が増すじゃないですか。だったら、打つほうはDH、投げるほうは抑えにしたほうがいいんじゃないかなって」

――毎回のことながら、監督をはじめとした首脳陣は投手起用に頭を悩ませるでしょうね。

「大変でしょう、それは。でも、今回は栗山さんが監督で、ピッチングコーチが吉井（理人）さん、ブルペン担当が厚さん（厚澤和幸）じゃないですか。みなさん日本ハムで一緒にやった経験があるんで、連携は取りやすいと思います。あと、バッテリーコーチが前回も経験してる善さん（村田善則）なんで、ブルペンも準備しやすいだろうし。密に話ができそうな首脳陣ですよね。あの……自分、メンバーについていろいろ言っちゃいましたけど（苦笑）、みなさんでしっかり考えた結果だと思うんで、問題ないと思います」

――そこはWBC経験者としてのご意見なので、気になさらないでください。

「はい（笑）」

栗山流は「短期決戦ではなおさらいい」

――さて。秋吉さんは、栗山監督時代の日本ハムでプレーしていました。大谷選手に二刀流を推奨するなど、時に大胆な起用をしますし、人心掌握にも長けている印象があります。

「選手はやりやすいと思いますよ。自分もハムにいた時がそうでしたから」

――それはどういった部分で？

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