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YouTubeで“ある無名サッカー選手”がバズるまで…タイトルは「池田晃太」ではなく「地域リーガーの1日」とした理由〈今は板倉滉の専属シェフ〉 

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ミムラユウスケ

ミムラユウスケYusuke Mimura

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posted2023/02/17 11:01

YouTubeで“ある無名サッカー選手”がバズるまで…タイトルは「池田晃太」ではなく「地域リーガーの1日」とした理由〈今は板倉滉の専属シェフ〉<Number Web> photograph by Number Web

池田晃太さんのYouTubeチャンネルより。この動画配信が彼のセカンドキャリアを形どった

 結局、池田が求めていたのは、やりたいことを探すことではなく、やりたいことに全力で取り組む生活だったのかもしれない。

 池田は、サッカー選手としてのキャリアが晩年にさしかかる頃には、「食でアスリートを支える」仕事にいつかは全力で取り組みたいと考えるようになった。それゆえに、スパイクを置き、次のステップへと向かうときにも、前向きに取り組めた。

「一度、ZOOMでお話をさせてもらえないでしょうか?」

 なお、“引退当時のプラン”では、2021年11月に引退してから、翌年の4月にオープン予定だった「グリューン」(*ドイツ語で「緑」という意味。全くの偶然だが、後にドイツへわたる運命を予見させるような店名だった)という飲食店の立ち上げにかかわりつつ、それまでアルバイトをしていたカフェ「花笑庵」の一角を間借りして、自らの商売をスタートすることになっていた。

 だから、引退の発表にあわせて今後のライフプランについてもYouTubeチャンネルで発表した。それまでと同じように……。

 しかし、である。今からおよそ1年数カ月前。引退をYouTubeで発表した翌月、2021年12月に一通のDMが届いた。

「もう、本当にビックリして。3回くらい見返しました。これ、本当かなって……」

 板倉のマネージメント会社からのメッセージには、こう書かれていた。

「一度、ZOOMでお話をさせてもらえないでしょうか?」

 <#3につづく>

#3に続く
「出汁をドイツに持ち込みました」板倉滉のW杯直前復帰を支えたシェフの“隠し味と栄養”「池田さんに頼んで良かったなと思うのは…」

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