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村上宗隆53発の平均117.9m、大谷翔平34発は124.1m… では日米「最長本塁打・平均飛距離」1位、“推定180m弾”を打ったのは誰?

posted2022/09/12 17:00

 
村上宗隆53発の平均117.9m、大谷翔平34発は124.1m… では日米「最長本塁打・平均飛距離」1位、“推定180m弾”を打ったのは誰?<Number Web> photograph by Hideki Sugiyama/Nanae Suzuki

村上宗隆と大谷翔平。大アーチで日本を沸かせる2人とともに日米球界が誇る「飛ばし屋」は誰?

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広尾晃

広尾晃Kou Hiroo

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Hideki Sugiyama/Nanae Suzuki

 9月7日東京ドームの巨人−DeNA戦、テレビの前をちょっと離れているうちに2-0が11-0になっていて、びっくりした。その間に巨人のアダム・ウォーカーに満塁本塁打が出たという。

 ウォーカーは、前半戦で大活躍をしたものの最近はスタメンを外れることも多くなっていたが、この日はDeNA濱口遥大の133km/hのスライダーをすくい上げた。打球は高々と飛んで左翼後方、外野2階席の上にある看板をも越える、推定飛距離131mの特大弾だった。

 本塁打の飛距離は公式記録には残っていない。戦前には柵越えかランニングホームランかもわからない時期もあった。しかし戦後は、公式記録員がスコアブックの欄外に推定飛距離を書くようになっている。また昨今は、各メディアの「試合速報」も独自に飛距離を出したものがある。

20本塁打以上のスラッガーの平均飛距離をランキング化

 それらを参照して、9月11日時点で今季セ・パ両リーグで20本塁打以上打っている10人の打者の本塁打の平均飛距離を見ると、以下のようになる。

1.ウォーカー(巨人)121.0m 22本
130m以上4本 120m以上11本 110m以上5本 100m以上2本
2.岡本和真(巨人)119.4m 25本
130m以上5本 120m以上10本 110m以上10本 100m以上1本
3.大山悠輔(阪神)119.1m 23本
130m以上2本 120m以上10本 110m以上10本 100m以上1本
4.山川穂高(西武)118.9m 38本
130m以上3本 120m以上22本 110m以上10本 100m以上3本
5.村上宗隆(ヤクルト)118.0m 53本
130m以上4本 120m以上25本 110m以上19本 100m以上5本
6. 丸佳浩(巨人)116.4m 26本
130m以上1本 120m以上7本 110m以上17本 100m以上1本
7. 中田翔(巨人)115.6m 20本
130m以上0本 120m以上7本 110m以上13本 100m以上0本
8. 牧秀悟(DeNA)115.0m 23本
130m以上0本 120m以上9本 110m以上11本 100m以上4本
9.山田哲人(ヤクルト)113.2m 22本
130m以上1本 120m以上5本 110m以上12本 100m以上4本
10.浅村栄斗(楽天)112.2m 25本
130m以上0本 120m以上7本 110m以上10本 100m以上7本 100m以下1本
11. ポランコ(巨人)112.0m 21本
130m以上1本 120m以上3本 110m以上11本 100m以上6本

 やはりウォーカーが最も飛距離が長く、130m以上の特大弾を2割に当たる4本打っている。最長は6月2日東京ドームでのソフトバンク戦でレイから打った137m。続いて巨人の岡本和真で、最長は5月24日東京ドームでのオリックス戦で山岡泰輔から打った136mだった。

山川は120m以上が22本、では村上は?

 山川穂高は120m以上が22本と、大型のホームランを量産している。最長は130mが3本となっている。「推定飛距離」は記録者によって1m刻みで記録する場合と、130m以上135m未満を130mとする場合があるようで、おそらく村上は135m未満弾を3本打ったということだろう。以下は今季、山川の130mホームラン。

 6月17日ベルーナドーム オリックス戦、山岡から
 7月21日ZOZOマリン ロッテ戦、二木から
 8月5日ベルーナドーム ロッテ戦、石川から

【次ページ】 “本塁打の出にくい”バンテリンドームで特大弾3本!

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