「相手の出方に応じて自在にボールを操ることができる投手なんだ。受けていて本当に楽しいよ。必要であれば、プランB、プランCに移ることもできる。彼は我々にとって大きな存在であり、安定してチームに貢献してくれるだろう」

　剛球と変幻自在の変化球。さらには相手打者の意図を読む投球術。ピッチャーとしての完成度が日に日に増している大谷は、どれだけの勝ち星を積み重ねていくのだろうか。

マーリンズ戦でのピッチング。8勝目を挙げた　©Getty Images

ショウヘイは異次元の選手で、規格外だ

＜名言2＞
ショウヘイはユニコーンなんだ。異次元の選手であり、その才能は規格外だ。
（ジャレッド・ウォルシュ／Number1040号 2021年11月18日発売）

◇解説◇
　エンゼルスのチームメートから絶賛の嵐である大谷。そんな彼を想像上の生き物にたとえたのは、同じく二刀流経験のあるウォルシュだった。

「クラブハウスでの日々の立ち振る舞いは尊敬に値するほど素晴らしい。115マイルもの力強い打球を放ち、100マイル以上のボールを投げることは、肉体的に大きな負担がかかる。投打への集中力を同時に保つことも同様。本当に難しいことなんだ」

　そんなウォルシュだが、大谷が野球に向き合う姿勢についてもこのように称賛している。

「それでいて、日々の努力も凄い。我々チームメイトはみんな彼がどれだけ努力を重ねているかを知っている。それでいて、何があっても驚かない。いつも平然としている。あれだけデカイ本塁打を打ったって、ベンチに戻ればいつものようにニコニコしているんだ。そういうところも凄いね」

　ウォルシュは2021年、トラウトらの負傷離脱などで弱体化した打線にあって、打率.277、29本塁打98打点、OPS.849。大谷とともに好成績を残した。今シーズンは昨季ほどのインパクトをのこせていないが、後半戦への巻き返しに向けて……トラウト、そして「ユニコーン」の大谷をバックアップするようなウオルシュの快打も見たいところだ。

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