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「私、学校では暗いんで…」妹思いの“現役女子高生ファイター”羽南が明かす「進路がプロレスラーになった日」《特別グラビア》 

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原悦生

原悦生Essei Hara

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posted2022/03/24 17:01

「私、学校では暗いんで…」妹思いの“現役女子高生ファイター”羽南が明かす「進路がプロレスラーになった日」《特別グラビア》<Number Web> photograph by Essei Hara

現役女子高生レスラーの羽南は、3月26日の両国国技館で中学生の妹・吏南と激突。姉妹によるタイトルマッチに注目が集まっている

 スターダムの試合場への移動はバスが多く、試合前日にホテルに入る。だが、学校がある羽南は授業が終わった後、新幹線などで試合場所のホテルに向かい、深夜近くに合流することもあるという。

「楽しみは移動中のお弁当。肉が大好きなんです。特に牛タンが好きなので、新幹線での定番は牛タン弁当。あと肉寿司もめちゃ食べますね。学校での昼は、ママが作ってくれたお弁当を食べています」

 さすがはプロレスラーというべきか。人並み以上に食欲旺盛な女子高生がいた。

「とにかくお腹が空くんですよ(笑)。帰り道はいつもラーメンを食べたい。スイーツより断然ラーメンですね。醤油ラーメンが好きです。行くなら幸楽苑、安くて美味しいので(笑)」

口喧嘩では押され気味の妹を「本気でぶちのめしたい」

 先に記したように、両国2連戦の初日の相手は妹の吏南だ。口では負けてしまうという羽南だが、リング上では容赦しないという。

「エルボー合戦とかしていると、本気でぶちのめしたいと思う。全力で行きますよ」

 吏南を退ければ、2日目は桜井まいの挑戦を受けることになる。

「桜井まいはDDM(ドンナ・デル・モンド)に入って、目つきが変わった気がします。技にもキレが出てきましたよね。私との試合では、もっとガムシャラにきてほしい。もっと熱い桜井まいを見せてほしい」

 過去の試合では昨年12月29日に「琉悪夏とやった試合が一番」だという。「フューチャーのベルトは『返上』じゃなくて私を上回る若い選手に取ってほしい」という羽南の考えは、「20歳の年齢制限の期日まで、ずっとベルトを持っていたい」と言っていた琉悪夏とは真逆の考えだ。

 それでも羽南と琉悪夏は、互いに通じるものがあるのだろう。

「ベビーとヒールで全然立場は違いますけど、同い年で同期だし、何か相談するなら琉悪夏かな。話していても、試合をしていても、こう打ったらこう返ってくる、というのが全部見えちゃう。いつかはやっぱり、琉悪夏と赤いベルト(ワールド・オブ・スターダム王座)を争いたい。2人で赤いベルトを賭けてメインで試合ができたら、たぶん泣いちゃいますね」<刀羅ナツコ編へ続く>

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靭帯断裂は「むしろおいしかった(笑)」スターダムの最恐ヒール・刀羅ナツコの“黒い再生計画”「みんな私の掌の上だ」《特別グラビア》

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