「三浦さんは、携帯の待ち受け画面がファーストフードの画像になっています」と木原が言えば、三浦は「何でばらすの！」と笑いつつ、それがピザであることを自ら明かした。

「（団体戦後は）ピザが食べたいです」

　木原も答えた。

「（団体戦でメダルを獲ったご褒美に）それが理想ですね」

　これまで苦戦してきた種目で新たな歴史を築く可能性を十分に秘める2人は、かわらぬコンビネーションのよさと状態のよさを思わせた。

アイスダンス小松原組）「今までで一番良い氷の質」

　1月30日の午後にはアイスダンスの小松原組も到着。2月1日に公式練習に参加した。

「氷がすごく綺麗で、今までの競技人生の中で、一番良い氷の質だと思いました」

　美里が言えば、尊も大舞台に立つ喜びを示した。

「オリンピックのロゴに、わくわくしました」

　フリーダンスの『SAYURI』は英語版、日本語版がある。団体戦は日本をアピールする意図から日本語版を、個人戦は「中国の方、世界の方に分かっていただけたら」（美里）という意図で、英語版を用いるという。

北京のスケートリンクで調整する小松原美里・尊　©JIJI PRESS

羽生、河辺はこれから合流か

　それぞれにオリンピックのリンクに立ち、スタートを切った選手たちに、羽生結弦、河辺愛菜も加わる。

　おおよそ順調な一歩を踏み出した日本の選手たちの、悔いのない滑りと笑顔の見られる大会を。

　2月4日、団体戦からフィギュアスケートは始まる。