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《2大会連続5位》今度こそ勝ちに行く! メダルの気配濃厚なフィギュア団体、鍵を握るのは三浦璃来・木原龍一ペア 

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松原孝臣

松原孝臣Takaomi Matsubara

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posted2022/01/30 06:00

《2大会連続5位》今度こそ勝ちに行く! メダルの気配濃厚なフィギュア団体、鍵を握るのは三浦璃来・木原龍一ペア<Number Web> photograph by AFLO

21年11月のNHK杯エキシビションで華やかな演技を披露する三浦璃来・木原龍一ペア

 今回は、男子は羽生結弦、宇野、鍵山優真など、世界のトップを争う選手がそろっている。平昌同様、団体戦と男子の日程が近接しているため、団体戦フリーに出場する選手をどう選ぶかは難しいところだが、誰が出ても、団体戦での好成績に期待できる。

 女子も17歳の河辺愛菜が新鋭とはいえ高い安定感を誇り、2度目の五輪出場となる坂本がいて、悲願の五輪切符を手に入れた樋口新葉もいる。

 だが、今大会で団体戦への期待が高まっているのは、シングルの選手たちの強さだけが理由ではない。「カップル種目」のうち、ペアの三浦璃来・木原龍一が前回のメダル獲得国に迫る勢いを見せているからだ。結成してまだ2年半の2人は瞬く間に階段を上がり、今シーズンはグランプリシリーズのスケートアメリカで2位、NHK杯でも3位となり、グランプリファイナルに進出。トップクラスにひけをとらない難度の技を身につけ、アメリカやロシアのペアとも対等に渡りあっている。

 フィギュアスケート最終種目であるペアでの活躍も楽しみだが、団体戦での期待も大きい。当の2人も団体戦を強く意識している。

 ソチ、平昌にも出場し、平昌の団体戦ではショート8位、フリー5位だった木原は語る。

「シングル、アイスダンス、ほんとうに素晴らしい選手が今回のオリンピックもそろっているので、みんなで力を合わせてベストを尽くしたいと思います」

自分が強くならないと…

「過去2大会は、シングルの方と一緒ならメダルを獲れるかも、という考えがありました。でも平昌オリンピックが終わってから、自分が強くならないと獲れないということが分かりました」

 その言葉をただ言うだけに終わらせず、実行して、世界の舞台で表彰台に上る結果を出してみせた。

 五輪初出場の三浦も言う。

「すばらしい方々がいるので、少しでも力になれるように尽力したいと思います」

【次ページ】 初代優勝者に「あの名前」が…

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