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ディープ、キンカメ後の“時代を築く種牡馬”とは? エフフォーリアを輩出したエピファネイアの種付け料は1年で“800万円”も急上昇

posted2022/01/15 11:00

 
ディープ、キンカメ後の“時代を築く種牡馬”とは? エフフォーリアを輩出したエピファネイアの種付け料は1年で“800万円”も急上昇<Number Web> photograph by KYODO

4歳時の'14年ジャパンカップを制したエピファネイア。クラシック戦線でも、オール連対の好成績を残している

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片山良三

片山良三Ryozo Katayama

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 主な種牡馬の'22年の種付け料の公示がほぼ出揃った。最高値はエピファネイア(牡12歳、父シンボリクリスエス、母の父スペシャルウィーク)の1800万円。前年から一気に800万円上げ、1500万円で据え置かれたロードカナロアを抜き、供用7年目で首位に躍り出た。傑出馬デアリングタクト、エフフォーリアを輩出したことがもちろん大きいが、母シーザリオの底なしの血の魅力も人気の要因だ。

 同じ母を持つ種牡馬は、サートゥルナーリア(牡6歳、父ロードカナロア)が700万円、リオンディーズ(牡9歳、父キングカメハメハ)が400万円で、どちらも100万円アップだ。この人気ぶりなら、現役のルペルカーリア(牡4歳、栗東・友道康夫厩舎、父モーリス)にも、重賞勝ちに手が届いた時点で種牡馬の声がかかろう。

 福永祐一が歓喜の涙を流して見送ったコントレイル(牡5歳、父ディープインパクト、母の父アンブライドルズソング)は、種付け料1200万円でのスタッドイン。十分に高額だが、エピファネイアと比較するとむしろ割安感があり、早逝したディープインパクトの最有力後継馬の呼び声とともに派手な種牡馬デビューとなるのは既定路線と見られる。

1000万円の“大台越え”は4頭のみ

 キズナ(牡12歳、父ディープインパクト、母の父ストームキャット)も着実に実績を積んで、200万円アップの1200万円。ディープインパクト、キングカメハメハの両巨頭を失った生産界で、大台越えは4頭のみ。この中から次の時代を築く種牡馬が出る確率はかなり高い。

 初産駒が競走年齢に達した新種牡馬では、ドレフォン(牡9歳、父Gio Ponti、母の父Ghostzapper)が、首位ディープインパクトに迫る2位の勝ち鞍をあげる大活躍を収めて、400万円アップの700万円に。競走時に重賞勝ちがないシルバーステート(牡9歳、父ディープインパクト、母の父シルヴァーホーク)も、ルーキー種牡馬で2位の勝ち鞍をあげて前年の150万円からジャンプアップ。600万円の人気種牡馬に名を連ねることになった。

 そしてルーキー3位はキタサンブラック(牡10歳、父ブラックタイド、母の父サクラバクシンオー)で、こちらも200万円アップの500万円。熾烈な競争は終わることがない。

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