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「早ければ1年で指名される」「育成でもプロ」ドラフト候補2人が“大学・社会人ではなく独立リーグを選んだ”ワケ 

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広尾晃

広尾晃Kou Hiroo

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posted2021/10/04 17:01

「早ければ1年で指名される」「育成でもプロ」ドラフト候補2人が“大学・社会人ではなく独立リーグを選んだ”ワケ<Number Web> photograph by Kou Hiroo

独立リーグ高知の濱将乃介と宮森智志

「体が大きくなりましたね、特に下半身が。そして夏でもバテなくなりました。1年目のときには夏場が本当に大変だったのですが……打撃では、大きな当たりがレフトにも飛ぶようになりました。ヘッドを走らせることを意識していますし、去年と感覚が違いますね。足も自信があります。50m5秒9です」

 チームには南海ホークスの名内野手だった定岡智秋コーチもいる。

「定岡コーチは、ボールの目つけ、カウントの待ち球などについて教えてくださいます。『全打席打てる選手はいないのだから、悪いときは悪いときなりに気持ちを切り替えろ。とにかく自分で考えて打撃をしろ』と言われています」

ソフトバンクとの交流戦で甲斐野からヒット

 今季の成績は以下の通り。

 67試合250打数73安打5本塁打40打点10盗塁、打率.292

 今年になって、NPBのスカウトから声をかけられるようになった。

「おはようございます、くらいですが、おおっと思ったりします。目標とする選手は、走攻守三拍子そろった糸井嘉男選手です。でも、まだ体がダメだと思います。もっと体が大きくならないと。

 素振りと筋トレを毎日やっています。もともと筋トレは自分に合わないと思っていたのですが、筋トレをしないと体が大きくならないと思うので、やるようにしています。

 とにかく、バッティングでアピールしたいですね。売りはバットコントロールです。どの方向にでも長打が打てます。まっすぐに強いと思います。ソフトバンク三軍との交流戦では、甲斐野央投手のまっすぐをライト前へのヒットにしました」

 そんな濱将乃介について、吉田豊彦監督はこのように評していた。

「3年一緒にやってきて、好素材なのは間違いない。ただスランプの時にいろいろ考えすぎるところがある。もう少し抜けたところがあってもいいと思う。

 打つことに重きを置いているが、もっと守備も集中力をもってやってほしいと思う。三振するときにいつも同じパターンなのも気になる。いいものを持っているので、成長してほしい」

 濱は一人っ子。大阪の父母は高知で単身、挑戦する息子を応援しているそうだ。

「高知県佐川町で1人暮らしです。野球漬けの生活ですが、親が心配して差し入れを送ってくれたりします。コロナ禍で、お客さんも減ったりして思うように試合ができませんでしたが、今年が勝負だと思います。育成でもいいからプロに行って、活躍したいですね」

【次ページ】 192cmの150km右腕・宮森智志は社会人を選ばず

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