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「ドラフトにかからなかったら野球を…」東芝をやめて1年勝負の26歳とヤンチャな投手の覚悟〈独立Lのドラフト候補〉
 

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広尾晃

広尾晃Kou Hiroo

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posted2021/10/04 17:00

「ドラフトにかからなかったら野球を…」東芝をやめて1年勝負の26歳とヤンチャな投手の覚悟〈独立Lのドラフト候補〉<Number Web> photograph by Kou Hiroo

独立リーグ香川の近藤壱来と望月涼太に朗報は届くか

 後半こそやや勢いが陰ったが、リーグ屈指の成績を残したのは、間違いない。最終的には以下の成績を残している。

 20試合15勝3敗8完投3完封132回142奪三振、防御率2.18

「球速は今年になって、149km/hが出ました。去年は145km/hが1回出たか出なかったかくらいでした。横に動く大小2種類のスライダー、フォーク、速いカーブを持っています。僕は自分で変化球投手だと思っています」

 近藤一樹コーチには「君は興味ない話は聞かんね」と指摘された。でも「興味があればわかるまで聞くし、やると決めたらやる性格」だと本人は言う。納得ずくでないと動かない性格なのだ。ただし、気が小さいところもある。

「スカウトの方が見に来ているようですが、緊張するので来とったとしても、言わないでくれ、と言っています。目標とするのは、中日ドラゴンズの大野雄大投手です。沢村賞を取った去年は、堂々と完投していました。体も心もタフなんだなと思います。あんな投手になりたいと思います」

大学・社会人でドラフト候補だった望月涼太26歳

 内野の守備位置で、すっと立つ姿は元阪神、現ロッテの鳥谷敬に少し似ている気がする。雰囲気を持っている選手ではある。

 望月涼太は、1995年6月25日生まれで大阪出身の26歳。ドラフト候補として一度は名前の挙がった選手だ。東大阪大柏原高から九州共立大を経て東芝へ。大学では強打の内野手として注目され、NPB球団から調査書をもらったが指名されなかった。

 東芝でプレーして3年、ドラフト指名資格ができ、昨年のドラフトも注目を集めたが指名されなかった。

「シンプルに力がなかったんですね。走攻守、全部が今一つ。大学の時、思ったのは、ヒットは打てる、守備はある程度は守れる、でも別に1個1個とってみたら普通だったということです」

有望選手と言われたが調査書は届かなかった

 遊撃手が基本だが、二塁、三塁も守れる。打順は上位を打ちたいそうだ。

「率は残せると思っています。足は武器にできるほどではありませんが、遅くはないと思います」

 昨年のドラフトの時も、有力選手として名前が挙がり、メディアも注目した。

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