松岡：世界水泳は僕もずっと見ているからね。でも、ちょっと今、スゴいことを聞いたような。東京パラリンピックには水泳で出場しますが、オリンピックにも出たい？

辻内：オリンピックはさすがに私の実力じゃ敵わないと思うんですけど、日本選手権とジャパンオープンなら大会の参加標準記録にあと1、2秒というところまで来ているので。

松岡：種目は？

辻内：50m自由形で出たいです。高校で一旦、競技を引退した後、自己ベストを更新している種目です。

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松岡：じゃあ、もし出場できたら、池江（璃花子）さんと試合をやるってことですね。

辻内：やれたらいいですよね。話にならないと思いますけど。

松岡：いやいやいや。あの、一つの考え方として、健常の大会に出続けるという選択肢もあったのではないですか？

辻内：そうなんですよね。大学に進学するときも何校かから（推薦入学の）声をかけていただいてたし。ただ中学・高校と怪我が多かったので、大学で競技を続けていく自信がちょっと持てなかったんです。

高校卒業とともに競技の第一線から引退

松岡：怪我をしたのはどこですか？

辻内：両肘と腰、両膝、両足首。（怪我を）やってないのが肩と首と手首ぐらいなんですよ。

松岡：ほぼ全部じゃないですか。でも、肩を壊さなかったというのはいいですよね。

辻内：そうですね、ありがたいことに。運が良かったと思います。

松岡：僕も小学校5年生まで本格的に水泳をやっていて、どちらかというと水泳は練習がキツくて好きじゃなかったタイプなんです。でも、水泳は怪我をするイメージってあまり無いんですが、どうしてそこまで怪我をされたんですか？

辻内：最初は中学1年生のとき、腰と膝を痛めました。私、水泳を始めたのが小学3年生で、選手コースに上がったのが中学1年生だったんですけど、そこで急に練習量が増えて負荷がかかり過ぎちゃって。本来は一番下の初級から中級、上級と段階を踏んでいくところを私は年齢で判断されて、いきなり上級に入ってしまったんです。それで練習量と自分の筋力が釣り合わなくなってオーバーユースになり、腰を痛めて膝には水が溜まりました。

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