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「寂しくなってしまったな」元武蔵丸が背負う“横綱会”の今。

posted2021/05/21 08:00

 
「寂しくなってしまったな」元武蔵丸が背負う“横綱会”の今。<Number Web> photograph by KYODO

20年前の五月場所千秋楽で貴乃花を破る武蔵丸。直後の優勝決定戦では敗れたが、横綱対決は平成屈指の名勝負に

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佐藤祥子

佐藤祥子Shoko Sato

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 大相撲五月場所の初日。無観客開催のひっそりした国技館内で“元横綱”のふたりが対峙していた。椅子にどっしりと腰をおろす元武蔵丸(武蔵川親方)。その前に、直立不動の姿勢でたたずんでいたのは元稀勢の里(荒磯親方)だった。その後、武蔵川親方に話を聞くと「オシゴトの話をしてたんだ。『横綱会』の幹事としての話をね」とのこと。

「横綱会」とは、相撲協会に所属する元横綱の親方と、現役横綱で構成される親睦会だ。慶弔の手配のほか、年に1度、九州場所の際に忘年会を兼ねて会合を持つという。現在の会員は、八角理事長(元北勝海)、伊勢ヶ濱親方(元旭富士)、芝田山親方(元大乃国)、武蔵川親方、荒磯親方、先の三月場所で引退した鶴竜親方、現役横綱である白鵬の7名。存命の元横綱は数少ないが、NHK大相撲解説でおなじみの北の富士、停年後に相撲博物館館長となった先代武蔵川親方(元三重ノ海)は相撲協会員ではないゆえ、横綱会には所属しないのだという。

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