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「ボクサーはなぜ猫好きなのか?」猫パンチを食らっても愛する内山高志が答える…女性のタイプもネコ系!?《拳四朗は猫ケーキ発注》 

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杉園昌之

杉園昌之Masayuki Sugizono

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photograph byTakashi Uchiyama

posted2021/04/22 11:00

「ボクサーはなぜ猫好きなのか?」猫パンチを食らっても愛する内山高志が答える…女性のタイプもネコ系!?《拳四朗は猫ケーキ発注》<Number Web> photograph by Takashi Uchiyama

この取材のために猫パーカを着用した内山さん。ビルス(左)との2ショットに挑むも、逃げられて実現せず…

 ボクシング界には上には上がいる。宇津木秀が所属するワタナベジムの先輩でもある元WBA世界スーパーフェザー級スーパー王者の内山高志さんは自宅で2匹飼い、猫に無償の愛を注ぎ続けている。

 かつては“ノックアウト・ダイナマイト”の異名を取り、世界王座を11度防衛したレジェンド。2017年7月に現役引退を表明し、現在は東京都内の四谷と埼玉県の春日部でフィットネスジム「KOD FITNESS BOXING」を経営しているが、猫愛は選手時代からずっと変わらない。

「中学校時代から埼玉の実家で飼っていたのですが、東京に出てきて飼ったのは、ちょうど9度目の防衛をする前だったかな。知り合いが『子猫をもらってくれませんか』と言うので、引き取ったのがきっかけ。猫の習性は分かっていたから、一人暮らしでボクシングしながらでも飼えるなって。散歩をしなくていいし、猫は自由にしているので」

 名前は防衛回数にちなんでクーちゃん。種類はロシアンブルー。尻尾が折れていることもあり、ブリーダーから出せないような猫だという。内山さんにとって、それは大した問題ではなかった。もともと道端で捨て猫などを見ると、自宅で保護し、新たな飼い主が見つかるまで面倒を見ることもあったほどだ。

「もしも弱って死んでしまったら、かわいそうじゃないですか。だから、時々拾ってきていました」

「ずっと甘えてこないのがいい」

 捨て猫をそのまま飼うことはなかったが、クーちゃんを迎えてから愛は一層深まった。

「何が好きって、見ているだけで癒やされます。正直、クーちゃんなんて全然なつきませんよ。餌をあげるときだけ甘えてきて、ご飯が終わると、ぱっと去っていく。急に態度を変えるので。でも、それでいいんです。たまにですが、頭を体にすりつけてきます。気まぐれだからかわいい。ずっと甘えてこないのがいいんですよ。お付き合いする女性もそうかも(笑)」

 現役時代はストイックに追い込むことで知られた内山さんは、試合の1カ月半前から戦闘モードに入っていた。外部との接触も遮断。練習と自宅の往復だけとなり、友人や知人などとは一切会うことはなかった。減量苦はなかったが、満足しないように質素な食事を摂るなど徹底。すべては気持ちを集中するためだ。それでも、ひとつだけ例外があった。

「猫だけには気を許していました」

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