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先発ローテーション入り確実 28歳1年目の有原航平を監督が「成功しない理由が見当たらない」と高評価するワケ 

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ナガオ勝司

ナガオ勝司Katsushi Nagao

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posted2021/03/20 17:02

先発ローテーション入り確実 28歳1年目の有原航平を監督が「成功しない理由が見当たらない」と高評価するワケ<Number Web> photograph by Getty Images

有原航平の「メジャー挑戦」はまだ始まったばかりだ

有原のオープン戦3度目の登板から感じた「堅実さ」

「今日は全体的に球が高かったので、低めに投げようとしたのが良かった」

 プロ野球選手がそういう言葉を口にするのは、今まで何度あっただろう。だが、朴訥とした感じの有原がオンライン会見の画面越しにそう言うのを聞くと、何だかホッとする。まるで「まぁ、たった1試合抑えただけで、そんなに慌てなさんな」とでも諭されているかのようだった。

「(メジャー球は)慣れたと言ってもいい状態に来ている。二巡目の方が打者も慣れてくるだろうから、今日はいろんな球種を使って投げられた。いい経験が出来たと思う」

 有原は淡々と説明するようにそう続けた。悪い意味ではない。他の多くの先発投手たちがそうであるように、彼もまた、その日のパフォーマンスや、実際に体感した相手打者のスイングや気候の変化などをすべて、頭の中できちんと整理してから、会見に臨んでいるのだろう。

「今日は初球ストライクというのがなかなか取れなかったし、際どいコースにも行かず、はっきりボールと分かるのが多かったので、開幕までに修正していきたい」

 有原のオープン戦3度目の登板から感じたのは「堅実」。英語ならSolidという言葉になるだろうか。ただひたすらに「安心感」を感じた。

捕手トレビノが思わず目を見開いた投球

 この日、相手の右、左に関係なく、インサイドの速球を投げ込み、「いろんな球種を使えた」と言ったスライダーやチェンジアップも有効活用した。試合後、彼自身はそんなフォーシームの使い方について「(捕手の)トレビノがうまく使ってくれた」と謙虚に話したが、試合後のクリス・ウッドワード監督が、こう付け足してくれた。

「彼は速球(フォーシーム)を高めに投げることができるし、それで打ち取るに充分なスピードがある。92、93マイル(149.73キロ)で充分なんだけど、とにかく、あのツーシーマーだね。とくに(2番の)オーウィングに投げた1球はプレート分ぐらい動いていた。(中略)20インチ(50.8センチ)ぐらい、プレートを横切ったのかな? (受けた)トレビノが思わずダッグアウトを見て(驚いて)目を見開いていたぐらいだから」

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