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「イメージとしては軽くはない」堀口恭司インタビュー 因縁の朝倉海へ秘める闘志、格闘家の醍醐味って?

posted2020/11/19 11:01

 
「イメージとしては軽くはない」堀口恭司インタビュー 因縁の朝倉海へ秘める闘志、格闘家の醍醐味って?<Number Web> photograph by CoCoKARAnext

アメリカでリハビリとトレーニングを続けてきた堀口恭司。1年4カ月ぶりとなるリングでどんな戦いを見せるのか

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田中大貴

田中大貴Daiki Tanaka

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12月31日の大晦日、RIZIN26で約1年4カ月ぶりとなる実戦の舞台に帰ってくることが決まった堀口恭司。相手は因縁の朝倉海だ。昨年8月の対戦ではまさかのKO負け。再戦が目されていた昨年の大晦日は、10月に負った右ひざ前十字靭帯断裂と半月板損傷の影響で見送らざるを得なかった。RIZINバンタム級王座、そして日本人で初めて得たBellator世界バンタム級王座を返上し、拠点を置くアメリカで長いリハビリ生活を送ってきた堀口は、いったいどんな進化を遂げているのか。対戦が発表された直後の11月15日(日本時間)、オンラインで話を聞いた。<聞き手:田中大貴>

――率直に今の心境から教えてください。

 いまこっちは夜なんですけど、ちょうど1週間のメニューが終わって、めちゃくちゃ疲れてます(笑)。試合が決まったことに関しては、すごいうれしいなという感覚ですね。ここからどんどん上げていこうかなと思っています。

――トレーニングに関しては、プラン通りに来ていますか。

 そうですね。だいぶ膝もいい調子なので、スパーリングとかしても痛みはそんなになくできています。すごいいい感じですよ。

――全治10カ月という怪我をして、ようやくここまで辿り着きました。

 もともと膝の怪我なんて余裕でしょ、みたいな感じだったので(笑)。だから別に何も気にしてないし、普通かなという感じです。

入国後の2週間隔離に「不安はない」

――大晦日の試合までここから1カ月半ぐらい。しかも今回は入国後に2週間程度の自主隔離を求められています。その辺りの時間の使い方などのプランはどう練っているんでしょうか。

 おそらくコーチも一緒に入ってくれるので、そこは別に大丈夫かなと思っています。「堀口恭司、外を走ってたぞ」とメディアの方が追ってきたらちょっとイヤだな(笑)。まだ日程も決まってないですし、ちょっと早めに日本へ帰るかもしれない。どうなるかわらかないけど、でも(隔離は)まったく心配してないです。なるようになるし、自分の動きも戻ってきている。不安はないです。

――トレーニングのほうはどんなプラン?

 まあ、対戦相手の癖などを重点的に見ながら練習するだけ。あとは自分の状況を踏まえながら、ですね。

――やはり朝倉海選手にも癖があると。

 それは誰しもありますよね。彼はボクシング寄りというか、打撃寄りのファイター。でも、だからと言って寝技に固執しても勝てないと思うし、もちろん打撃に固執しても勝てない。トータルで勝負しようかなとは思っていますね。相手も自分も打撃が得意なので、打ち合いにはなるかなとは思っていますけど。

――前回の対戦でも食らった朝倉選手のカウンターには注意が必要ですか。

 そこまでカウンター、カウンターという感じではない。ストレート系のパンチが伸びてくるので、そこは気をつけようかなと。伸びるというか、身長が高い割には距離は近いなという印象です。

――パンチの重さや当て感など、朝倉選手の打撃にはどんな印象を持っていますか?

 前回はカウンターを一発もらった時にもう全部飛んでいるので、最初の2発ぐらいしか見てないし、覚えてないんですよ(笑)。イメージとしては軽くはない。やっぱり上から来るものは強いじゃないですか。他の試合を見ていても、パンチでKOを奪っているので、パンチ力はあると思いますよ。

――いつもフィニッシュブロー(必殺技、決め手)をイメージして試合に臨むんですか。

 そうですね。だいたいフィニッシュはイメージしながら動いていきます。で、あとはより相手にフォーカスして、細かいところをどんどん修正したり。相手の弱点はここだ、とか。あっ、ここ、空いてるねとか。

――そこは映像を見て詰めていくんですか。それとも自分の頭の中でイメージを描いてから?

 両方です。やっぱりしっかりと映像を見た上でイメージしないといけない。イメージって結構、自分勝手なものじゃないですか。だからまずはしっかり分析して、癖を読んでからですね。

【次ページ】 「何と言われようが今は向こうが上」

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