オリンピックへの道BACK NUMBER
フェンシングの新しい観戦スタイル。
ネット配信と投げ銭で認知度アップ?
text by
松原孝臣Takaomi Matsubara
photograph byKyodo News
posted2020/06/28 11:30
6月25日、オンライン形式の会見をする太田会長。「投げ銭」とクラウドファンディング合わせて500万円の集金を目標とし、大会運営費などに充てる。
「生観戦とは違う、新しい感動を」
「生観戦とは違う、新しい感動を提供することができれば」
と太田会長は言う。
それが実現できれば、フェンシングの今後にとって大きな分岐点となり得るし、あるいは今後、同様の運営を検討している各競技団体にとっても、参考となるだろう。
そうしたことを考えても、他競技に先駆けていち早く行なわれるフェンシングの全日本選手権が、開催までどのように準備を進めるか、当日の運営、そして配信などは他の競技大会のあり方を考える上でも興味深い。
予選~準決勝は東京・駒沢体育館で行なうことが決定しているが、9月26日の決勝の会場は未定だという。
ただ決まっていない、というわけではなく、映像での配信において何ができるか、プラスマイナス面も考えつつ、会場選びをする可能性がある。
そうした点も含め、ピンチをどのようにチャンスへと結びつけるのか、注目される。