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野球、サッカーだけじゃない。陸上、
体操……五輪競技も続々大会再開へ。 

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松原孝臣

松原孝臣Takaomi Matsubara

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photograph byKyodo News

posted2020/06/21 08:00

野球、サッカーだけじゃない。陸上、体操……五輪競技も続々大会再開へ。<Number Web> photograph by Kyodo News

昨年9月、全日本実業団陸上女子100m優勝した際の土井杏南。今季の日本選手権では200mにも挑むつもりだという。

土井杏南「いろいろなことに挑戦できる年」。

 山縣は気胸などにより、昨年5月以降、大会から遠ざかり、実戦の日を心待ちにしていた。目指すべき場所ができたことで、取り組みも加速していくだろう。

 ロンドン五輪に出場後、怪我などに苦しむも、昨年は上昇傾向にあった土井杏南も「200mにも出たいです」と日本選手権を心待ちにしている。

 100mを主戦場とするが、「いろいろなことに挑戦できる年」であるからこそ、実戦で200mに取り組みたいと考える。そして日本選手権はその舞台になる。

内村航平が顔認証型検温器を寄贈。

 体操も代表選考の対象となっていた4月の全日本選手権、5月のNHK杯などが開催できず、12月に全日本選手権を開く方向で進めている。実施概要は今後検討されていく。

 6月1日、リオ五輪金メダリストの内村航平が再開されたナショナルトレーニングセンターで、さっそくトレーニングに励んだ。

 内村は新型コロナウィルス感染拡大後、コメントを出していなかった。

 6月5日に長崎県と諫早市がそれぞれ内村から顔認証型検温器を寄贈されたことを発表した際、添えられた内村のコメントが発表された。

「いつもの日常を取り戻せた時に、美しくて、感動してもらえるような体操をみせることができるように、自分も『新しい生活様式』を頑張ります」

 トレーニングセンターでの練習がスタートし、大会の開催も見えてきた。怪我に苦しんできたが、その回復のための時間という点も含め、延期された全日本選手権そしてその後を見据える。
 
 日本協会と国際連盟との対立によって代表枠が宙に浮いた形となっているスポーツクライミングだが、8月9日から11日にかけて、到達高度を競うリードのジャパンカップを開催することが決定した。今年3月に開催される予定だったが延期されていたものだ。

【次ページ】 中学、高校でも代替大会開催の動きが。

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