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開幕までに覚えたい。実用度ゼロ、
だけど面白いヤクルト語ベスト10。 

text by

長谷川晶一

長谷川晶一Shoichi Hasegawa

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photograph byBunjiro Sano

posted2020/06/08 07:00

開幕までに覚えたい。実用度ゼロ、だけど面白いヤクルト語ベスト10。<Number Web> photograph by Bunjiro Sano

「小さな大打者」若松勉氏のツイッターを表す「ワカマツイッター」(左)と高津監督の育成手腕に敬意を表した「高津クリニック」。

「原樹『里』警察」による熱心なパトロール。

【村神さま】(むらかみさま)

 2019年に大ブレイクを果たし、見事に新人王を獲得した村上宗隆(ヤクルト)をたたえる呼称。19歳とは思えぬ堂々とした風格で、10代の本塁打記録を次々と塗り替えた。未来の侍ジャパン四番候補として期待したい。

【原樹「里」警察】(はらじゅ「り」けいさつ)

 ヤクルトの原樹理は、しばしば「樹里」と誤表記されることから、この誤りを正そうとする人々の総称。ネット上では熱心なパトロールが行われているにもかかわらず、いまだ「樹里」多発中。より一層の取り締まり強化を望みたい。類義語は「バ【ッ】ファローズ警察」。

育成手腕を称して、敬意を込めて命名。

【パリコレ】(ぱりこれ)

 パ・リーグからヤクルトに移籍して活躍する選手たちの総称。2019年在籍者では坂口智隆、近藤一樹(ともに前オリックス)、山中浩史、山田大樹(ともに前ソフトバンク)、高梨裕稔、太田賢吾、大引啓次(以上、前日本ハム)など枚挙にいとまがない。残念ながら大引は退団してしまったものの、2020年も楽天から嶋基宏、今野龍太、ソフトバンクから長谷川宙輝が入団。パリコレ新メンバーとして心から歓迎したい。

 現在活躍する選手だけでなく、選手たちとともに戦う監督、そしてヤクルトを支えたOBのプロ野球語も今年のヤクルトを応援する際にはぜひ覚えておいて欲しい。

【高津クリニック】(たかつくりにっく)

 2020年シーズンから指揮を執るヤクルト・高津臣吾監督の指導、育成手腕を称して、ファンが敬意を込めて命名。故障者や伸び悩む若手選手に対して、技術面、心理面から絶妙なアドバイスを送ることが、その由来。決して川崎市高津区にある病院のことではない。投手陣再建を託された高津新監督。その手腕に大いに期待したい。

【次ページ】 なぜかさまざまな扇風機が写りこんでいる。

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