堀口が見据える復活へのビジョン。

――2020年、復活への階段をどう上っていきますか。

　しっかり怪我を治して、初心に戻ってやりたいです。またベルトを獲りに行く、挑戦者の気持ちで。

――これまで挑戦者の気持ちは、なかなか持てませんでしたか。

　そんなことはないですけど、どうしても求められて試合に出ているうちに、「俺がやらなきゃ」という、使命感に変わっていった部分はあります。

――気持ちが守りに入ることもありましたか。

　それはないです。守りに入っていないからこそ、たくさん試合のオファーを受けていたので。その姿勢を変えるつもりもないです。

――リハビリの期間で取り組みたいことはありますか。

　身体の硬いところが今回の怪我につながったので、股関節周りとか足首とか、柔軟性を身につけたいですね。

――復帰戦をどのように見据えていますか。

　RIZINのスケジュールでいうと9月になると思いますが、そこで朝倉君とできたらいいですね。リベンジです。朝倉君にしっかり勝って、大晦日にマネル・ケイプのベルトを獲りたいと思います。

――朝倉対策のイメージはできていますか。

　総合をやろうかなと。打撃だけじゃなく、レスリングも寝技も全部出していこうかなと思っています。

今は治すことに専念する時期。

――日本の格闘技界において、自分の存在をどうとらえていますか。

　うーん、格闘技が盛り上がるためのキーマンかなとは思います。自分の力だけじゃないですけど、自分が帰ってきてからRIZINも徐々に注目してもらえていると思うので。

――怪我をして改めて、必要とされていることも感じたのではないですか。

　ファンの方から「いつまでも待ちますから、しっかり治して帰ってきてください」というメッセージを頂くことが多くて。「無理しちゃう」と思われてるんでしょうね。よくわかってるなって（笑）。

――早く治したいという焦りはありますか。

　今はないです。怪我する前は「自分がいないとダメだろう」くらいに思っていて、それこそ「来る者拒まず」でオファーを受けていましたけど。今は治すことに専念しているので。

――フロリダでは、これまで練習に充てていた時間をどう過ごしているんですか。

　リハビリをして、でも、ずっとやっているわけではないので、ヒマですね……釣りとか、英語の勉強もしています。英語を覚えたらすぐに使える環境にいるので、楽しいですよ。

――アメリカに行って良かったですか。

　日本だと、良くも悪くも周りがチヤホヤしてくれるんです。ありがたいですけど、それでダメになってしまう場合もあるので……アメリカはあれだけ広い土地で、みんな自分のことに精一杯なので、自分のことに集中して打ち込めますし、そういう意味では良い環境だと思いますね。

記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。