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五輪代表選考に急な「待った」!?
クライミングでも国際組織の謎決定。 

text by

森山憲一

森山憲一Kenichi Moriyama

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photograph byKenichi Moriyama

posted2019/11/07 11:30

五輪代表選考に急な「待った」!?クライミングでも国際組織の謎決定。<Number Web> photograph by Kenichi Moriyama

8月のクライミング世界選手権で5位だった野中生萌も、急転直下で代表決定?

事実を整理しても、疑問だらけ。

 不可解なことはまだある。今月末のオリンピック予選大会に出場資格のある選手には招待状が送られているが、いつの間にか規約が変更されていて、対象にならないはずだった選手にも送られているという。

 逆に、新しい規約にしたがえば出場資格を失うはずの選手にも、無事招待状は届いている。

 そもそも、IFSCの主張どおりに、日本のオリンピック代表選手は楢崎智亜、野口啓代、原田海、野中生萌で決定というならば、他の日本人選手は予選大会に出ても意味がないはず。しかし、招待はされているのだ。

 事実を整理してみれば、疑問や矛盾ばかりが積み上がり、ただただ、混乱ぶりだけが伝わってくる。いったいIFSC内部で何が起こっているのか。

 これらの疑問について、今のところIFSCは公式に説明をしていない。とにかくいちばん気の毒なのは、原田・野中を筆頭に、振り回される選手たちだ。彼ら彼女らの不安な時間を少しでも少なくするためにも、一刻も早い解決を望むばかりである。

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