ビッグマッチ・インサイドBACK NUMBER
デブライネの天才的チャンスメーク。
マンC「右の崩し」は芸術の域に。
text by
寺沢薫Kaoru Terasawa
photograph byGetty Images
posted2019/08/20 11:50
漫画のようなカーブを描き、ピタリとスターリングの頭へ。デブライネの1点目のクロスはこれぞワールドクラスだった。
ペップが寄せる全幅の信頼。
昨季のデブライネはケガが多く、フル稼働できずに国内3冠を達成しても不完全燃焼だった。
それでもワトフォードに6-0で大勝したFAカップ決勝で1ゴール2アシストと復活を印象付けてシーズンを終えると、この夏は3週間ほどのオフをギリシャのミコノス島で存分に楽しみ、文字通り体も頭もリフレッシュして、マンチェスターへと帰ってきた。
「このレベルを維持できると思う。今の彼は心身ともに信じられないほどポジティブで、プレーのクオリティーがそれを物語っている」
ペップがそう全幅の信頼を寄せるこの男が好調を維持している限り、シティの威圧的なパフォーマンスに陰りは見られないだろう。
その仕事ぶり、まさにマエストロ。今季は天才・デブライネのショーから目が離せない。