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甲子園で欠かせぬ定番ブラバン曲、
『アフリカン・シンフォニー』秘話。 

text by

梅津有希子

梅津有希子Yukiko Umetsu

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photograph byYukiko Umetsu

posted2019/08/11 08:00

甲子園で欠かせぬ定番ブラバン曲、『アフリカン・シンフォニー』秘話。<Number Web> photograph by Yukiko Umetsu

アフリカン・シンフォニーを演奏する智弁和歌山。この曲がテレビから聞こえると、お盆だなあと思う人も多いのでは。

発売から40年以上なのに売れ線。

 ちなみに、楽譜を出版するヤマハミュージックエンタテインメントホールディングス出版部によると、発売から40年以上経った現在でも、同曲はベスト10に入る人気だという。

 毎年多数の新譜が発売される吹奏楽界において、約40年前にリリースされた曲がいまだにベスト10入りしているというのは相当すごいこと。人気の裏には、野球応援効果も確実にあると思われる。

 101回目の甲子園。アフリカンを広めた智弁和歌山の演奏を改めてじっくりと聴いてみたが、力強い演奏もさることながら、「かっせ かっせ 智弁!」といったコールの入れ方やタイミングがとにかく秀逸なのだ。この音楽とコールの一体感が、智弁和歌山の魅力といえるのではないだろうか。

 今大会でも多くの学校が演奏している『アフリカン・シンフォニー』。各校の違いにも耳を傾けてみてはいかがだろうか。

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