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新しい地図・草なぎ剛×山本篤&井谷俊介。
「かっこよさにこだわり続けたい」 

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Number編集部Sports Graphic Number

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photograph byTakuya Sugiyama

posted2019/05/28 07:00

新しい地図・草なぎ剛×山本篤&井谷俊介。「かっこよさにこだわり続けたい」<Number Web> photograph by Takuya Sugiyama

草なぎ剛(中央)とともに走る井谷俊介(左)と山本篤。パラリンピックの舞台を心待ちにする2人だ。

10秒台で走ればメダルも見える。

井谷 僕らは競技に出会えたからこうして表に出て元気でいますが、障がいを負ってから長い間立ち直れていない人たちがいるのも事実です。そんな人たちに少しでも刺激を与えられる存在でありたい。パラリンピックという大きな目標を持たなくていいんです。義足で走ったら楽しかった、笑顔になれた、そんな体験をしてほしい。

草なぎ '20年はたくさんの人にパラスポーツの魅力を伝える大きなチャンスですね。

井谷 強い姿を見せたいです。そして僕の走りを見て、多くの人に笑顔になってもらいたいですね。今僕のベスト記録は11秒70なんですが、世界記録は10秒61。ひとまず今季中に11秒1、2まで持っていき、来季は10秒台で走りたい。そうすれば自ずと東京でのメダルも見えてくると思います。

山本 アジアは裕福な国が少ないので義足が普及しておらず競技レベルが高くありません。井谷くんには「アジアで1位」に満足せず、もっと上を目指してほしいな。僕もまだまだ満たされてないので、東京では金メダルを勝ち取りにいきますよ。

本連載は約2カ月に1度の掲載、次回は6月27日発売号の予定です。(※日本財団パラリンピックサポートセンターとの共同企画です)

山本篤Atsushi Yamamoto / Track and Field

1982年4月19日、静岡県生まれ。走り幅跳び、短距離選手。2008年の北京から3大会連続でパラリンピックに出場しており、銀2 、銅1 のメダルを獲得。'16年、走り幅跳びで当時の世界記録を更新した。167cm。

 

井谷俊介Shunsuke Itani / Track and Field

1995年4月2日、三重県生まれ。短距離選手。大学2年のとき交通事故で右膝下を失う。2017年11月より競技を始め、昨年9月、日本パラ陸上競技大会100mで準優勝。10月のアジアパラ競技大会では優勝した。179cm。

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