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川内優輝のプロ転向は、なぜ今?
「オンリーワンのプロランナーに」
text by
松原孝臣Takaomi Matsubara
photograph byKyoto Shinbun/Kyodo News Images
posted2019/04/08 08:00
3月の「びわ湖毎日マラソン」が公務員ラストランとなった川内。プロランナーとして活躍に注目したい。
暑さが苦手、強化に取り組めば……。
そんな川内は、暑さが苦手であるという理由から、東京五輪は目指さない意向を以前から示している。今秋には、日本代表選考レースが実施されるが、川内の照準は、開催時期が近い中で行なわれる世界選手権に定まっている。
ただ、暑さが苦手というのは、夏場に長期的な合宿を実施することができなかったことも影響しているかもしれない。もし、プロとしてそうした強化に取り組むことができれば……。
いや、それは仮定の話に過ぎない。
「オンリーワンのプロランナーとしてやっていきたいです」
数々の常識を覆してきたランナーは、今後、どのような道を歩んでいくのか。安定よりも可能性を。川内の、新たな挑戦が始まる。