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もう「ボトラーズ」なんて呼ばせない。
しぶとさを得たスパーズがCL8強入り。 

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山中忍

山中忍Shinobu Yamanaka

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posted2019/03/12 11:00

もう「ボトラーズ」なんて呼ばせない。しぶとさを得たスパーズがCL8強入り。<Number Web> photograph by Getty Images

怪我も癒え、ここにきて際立った存在感を披露するハリー・ケイン。スパーズの行方は彼の出来次第かもしれない。

スパーズが手にした「鬼に金棒」。

 トッテナムが備える集団としての「しぶとさ」と、ケインという「フィニッシャー」。この2つは、カップ戦を勝ち進む上では「鬼に金棒」のような要素だ。CLでも、準々決勝以降はどこが勝っても不思議ではないと言われるが、今季の8強にはR・マドリーとパリSGの両ビッグクラブがいないことが決まってもいる。

 もちろん、マンUを含め「欧州での血統」で格上と見られるチームは数多く残っている。とはいえ、トッテナムが16強第2レグでドルトムントに引導を渡した勝利は、欧州での勝ち方を知るチームらしい勝ち方と言って差し支えのないものだった。

 試合後には、ケインも次のようにツイートしていた。

「まさに、CLでのアウェイゲームに相応しいパフォーマンス。8強入り。勝利。無失点。得点。完璧だ」

 トッテナムは、CLベスト8進出で「ボトラーズ」の汚名を返上した。このまま勝ち上がることができれば、「Tottenham Hotspur, It’s happened again!」というチャントにも、新たな解釈が生まれるかもしれない。

 ケインがチャンスをものにし、重要な決戦で結果を出したチームを「また決めたな!」と讃えるという解釈が。

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