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動物愛護団体vs.ジョッキー。
ムチの回数制限の影響とは。
~大レースでは覚悟の反則も~

posted2019/02/03 15:00

 
動物愛護団体vs.ジョッキー。ムチの回数制限の影響とは。~大レースでは覚悟の反則も~<Number Web> photograph by Getty Images

英国伝統のビッグレース、インターナショナルSで惜敗したゼンノロブロイにムチを入れる武豊(左から2番目)。

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片山良三

片山良三Ryozo Katayama

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Getty Images

 競馬発祥の地、英国では、動物愛護団体との取り決めにより、騎手が打てるムチは一つのレースで7回までと厳しく制限されている。これについてはジョッキークラブからの反発の動きもあるようだが、大筋を崩すことはできていない。思い出すのは、ゼンノロブロイ(牡、'00年生まれ、美浦・藤沢和雄厩舎、父サンデーサイレンス)が武豊騎手とのコンビで遠征した'05年のインターナショナルS(英国、ヨーク競馬場、芝2080m、G1)における1000mにも及ぶ長い直線での攻防。7頭立ての少頭数戦だったが、全馬が横一線に広がり、明らかに回数制限を超えたムチが飛び交う大熱戦だった。健闘したゼンノロブロイだったが、勝ったエレクトロキューショニストにクビ差及ばずの2着。驚いたのはそのあとで、ほぼ全ての騎手に騎乗停止か過怠金の処分が下されていたのだ。

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