「監督の期待に応えなきゃ」

　もちろんここまで我慢して試合に使い続けた井口資仁監督の心意気も大きい。井上がこう続ける。

「監督には凄い期待してもらっていると思うので、それに応えたいなといつも思っていますし、応えなきゃいけないとも思っています。たとえ調子が悪くても、使ってもらえているということは、精神面でも全然違いますし、昨年みたいに崖っぷちというか、調子が悪かったらすぐに（下へ）落とされるとかでも今年はないので……。

　そこで、試合でも開き直ることが出来ていますし、結果が悪かったときの反省も、次の日の練習、そして試合に活かしたりも出来ますからね。失敗を重ねて、それを見直して、次の日の練習に活かすみたいなことが、今年はちゃんと出来るようになった。そこは今までと違いますし、メンタルの部分でも、もちろん大きいと思います。それだけ思い切っていけるというところが、今年一番の要因なんじゃないかなと思いますね」

　千葉ロッテ待望の和製大砲が誕生だ。