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名波、森保両監督が「待ってるぞ」。
小川航基、膝の恐怖を消すために。

posted2018/02/12 07:00

 
名波、森保両監督が「待ってるぞ」。小川航基、膝の恐怖を消すために。<Number Web> photograph by J.LEAGUE PHOTO

磐田、東京五輪の得点源として期待を一身に背負う小川。だからこそ焦らず、全快の形でピッチに戻ってほしい。

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佐藤俊

佐藤俊Shun Sato

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 小川航基が戻ってきた。

 ジュビロ磐田の鹿児島合宿、FC町田ゼルビアとの練習試合でのこと。2本目の途中から20分出場すると1トップに。ポストをこなしつつ、裏を狙うなど落ち着いたプレーを見せ、PKを1本決めた。動きの量や質こそまだまだだが、完全復活に向けて調整は順調のようだ。

 小川は昨年5月、韓国で開催されたU-20W杯のウルグアイ戦で着地に失敗。左膝前十字靭帯断裂、半月板損傷など全治6カ月の重傷を負った。本人は大会で点を取って優勝に導き、リーグ戦でも活躍するという青写真を描いていたが、シーズンを棒に振る悔しさを味わった。

シュートチャンスの数を増やし、膝の怖さの克服を。

 地道なリハビリを経た小川は今季、チームの始動日から練習に合流した。1月31日の練習試合で実戦復帰し、10分間のプレーは「まずまず」の感覚で終えた。そして臨んだ町田戦、「Jクラブ相手ということで大学生とは違って、プレッシャーが速いので、どのくらいやれるか」を楽しみにしていた。

 それと同時に、ただ試合に出るのではなく、テーマをしっかり持って臨んでいた。

「少ない時間の中で、いかにチャンスに絡めるかというのを自分の中で意識していました。実際はシュートチャンスが限られて、そのシーンを作ることもできなかった。そこはひとつ課題かなって思います。動き出しの回数、ボックスに入っていく動きも繰り返しやらないと、いい状態に戻ってこないかなと思いました」

 最も重要なのは、膝への恐さを克服できるかどうかだろう。あれだけの大怪我ということもあって、残像が頭の中にあるはず。特にジャンプした後の着地、相手と激しく接触するプレーでひるんでしまっても不思議ではない。

 だからこそ小川は、心身ともに細やかな意識でプレーに臨んでいる。

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