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日本一直後にビールかけよりサプリ。
ホークス明石健志は天才型名脇役。 

text by

田尻耕太郎

田尻耕太郎Kotaro Tajiri

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photograph byKyodo News

posted2017/08/17 07:00

日本一直後にビールかけよりサプリ。ホークス明石健志は天才型名脇役。<Number Web> photograph by Kyodo News

8月15日のオリックス戦では先制の2点三塁打など2安打3打点と活躍し、チームを勝利に導いた。

「コンビニ弁当を食べた記憶がない。だって油っこい」

 それは日頃の試合後と同じ光景だった。ただ、この日は日本一になった直後である。翌日から試合はないし、何もかもを忘れて喜べる貴重な時間のはずなのに、明石はいつもと変わらなかった。

「ありましたね(笑)。僕の中じゃ習慣みたいなものだから、やらないと気持ち悪いんですよ」

 また、ある日は「コンビニ弁当を食べた記憶がない。だって油っこいでしょ」と語った。

「ピザもここ10年は口にしていないですね。家で奥さんに作ってもらうゴハンが一番美味しいし体にいい」

体調管理を徹底する明石家の食卓には8~9品が並ぶ。

 明石家の食卓にはいつも8~9品ほどが必ず並ぶ。生野菜に温野菜。きんぴらゴボウなどの根菜やひじきなどの煮物。酢の物。納豆は飽きないようにイカ納豆などひと工夫がされてある。それにメイン料理、ご飯、汁物だ。

 コンディション管理を徹底するようになった転機は自己最多出場をした'12年シーズンにあったという。

「前年のオフにムネ(川崎宗則)さんがアメリカに行ったこともあって、シーズンの最初はショートを守ることが多かった。シーズンの途中からは本多(雄一)さんや松田さんの怪我もあり、セカンドもサードも守りました。ずっと試合に出続けるのも初めてだったし、違うポジションを守るとリズムの作り方が難しくて、シーズンの後半はひどく失速してしまった。いくら高い技術があってもコンディションを整えなきゃ力を発揮することはできない。強い体もそうだけど、疲れにくい体、疲れが抜けやすい体を目指すようになりました」

【次ページ】 “何か”を起こすのも偶然では叶わないから。

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明石健志
福岡ソフトバンクホークス

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