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関脇・小結が総入れ替え。春場所はこの力士が来る!
~照ノ富士、石浦、阿炎らに注目~ 

text by

佐藤祥子

佐藤祥子Shoko Sato

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photograph byKYODO

posted2015/03/06 10:00

新番付表が発表されて、記者会見で笑顔を見せる新関脇の照ノ富士(左)と伊勢ヶ濱親方。

新番付表が発表されて、記者会見で笑顔を見せる新関脇の照ノ富士(左)と伊勢ヶ濱親方。

 関脇・小結陣が総入れ替えとなった3月場所。先の1月場所では逸ノ城、碧山らが総じて負け越した「番付運」もあるものの、照ノ富士、隠岐の海が新関脇に昇進した。玉鷲は初土俵から所要66場所のスロー出世で新小結となった。

 なかでも白鵬が、「今、一番気になる力士」とその名を挙げるのが照ノ富士だ。かつて逸ノ城と同じ飛行機で来日し、鳥取城北高校相撲部でともに稽古に励んでいた照ノ富士は、「逸ノ城にも負けない大器だ」と期待が掛かる。191cm、180kgの堂々たる体躯で、右四つでがっちり相手を組止め、寄っていく重い腰を武器とする。

 入門時から注目され、順調な出世を果たしていた照ノ富士は、所属部屋閉鎖に伴って2013年3月場所後に伊勢ヶ濱部屋に転籍。日馬富士や安美錦、宝富士などの稽古相手に恵まれて地力をつけ、そのエンジンが掛かった。同世代の遠藤や逸ノ城を、誰憚ることなくライバルと公言し、その性格は無邪気でいて天真爛漫。今年の目標を「大関昇進」と掲げ、新関脇昇進の会見では、「大関に誰が先に上がるかです。簡単に(三役から)落ちたら恥ずかしい」と、その口ぶりは頼もしかった。

アクロバットな居反りで注目を集める宇良もデビュー。

「関脇の元気な場所は面白くなる」といわれる相撲界だが、3月場所の見どころは、スポットライトを浴びる幕内の土俵だけではない。今場所新十両として土俵に上がる小兵の石浦は、鳥取城北高校相撲部監督を父に持ち、日大相撲部卒業後は海外語学留学。相撲への情熱が冷めやらず、2年前、白鵬の誘いを受けて宮城野部屋の門を叩いた経歴を持つ。173cm、107kgの体で相手の懐に潜り込み、鮮やかな下手投げを駆使して関取の座を射止めた異色の力士だ。同じく新十両となる、錣山親方(元寺尾)の愛弟子、弱冠20歳の「阿炎(あび)」にも注目が集まる。

 そのほか、遠藤と同じく幕下10枚目格として初土俵を踏む大道は、昨年度の学生横綱・アマ横綱のタイトルを持つ逸材だ。番付外の前相撲では、アクロバティックな居反りを得意とし、学生時代から密かに話題を呼んでいた宇良が、関西学院大学出身初の力士としてデビューする。

 大相撲人気も復調した今、新しいつぼみも芽生え始めた、話題満載の春場所。

「大相撲、満開の春」も、すぐそこに。

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