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青木vs.ジャンボに比肩するライバルの出現を求む。
~レジェンドのプロ50周年に思う~ 

text by

三田村昌鳳

三田村昌鳳Shoho Mitamura

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photograph byKYODO

posted2015/01/16 10:00

青木vs.ジャンボに比肩するライバルの出現を求む。~レジェンドのプロ50周年に思う~<Number Web> photograph by KYODO

昨年の米ツアー「ザ・プレーヤーズ選手権」の練習ラウンド同組で回る石川(左)と松山。

 ライバル=好敵手。

 それは、言い換えれば個性の衝突であり、選手を常に前進させるために必要不可欠な存在でもあると思う。

 あらためてそんなことを感じたのは、昨年12月に都内のホテルで行なわれた「青木功のプロ生活50周年」を祝うパーティーだった。

 1964年にプロテストに合格し、'83年のハワイアンオープンでは日本人選手として初めて米ツアー制覇を成し遂げた。シニア入りし72歳の今も世界での挑戦を続けている青木は、安倍晋三首相や長嶋茂雄など900人近い出席者を前にして「永遠のライバル」の名を挙げた。

「ジャンボ(尾崎将司)がいなかったら、ここまで来れなかった。ジャンボのアプローチとパットには負けたくないと思って、歯をくいしばってやってきたんだ。でも、今日(パーティーに)来てくれて、ホント嬉しかったよ。ジャンボ、ありがとうな」

 ところが、「永遠のライバル」として名指しされた当の本人は「僕は、青木さんをライバルだと思ったことはない。僕のライバルは、タイガー・ウッズです」とジャンボ節で会場の笑いを誘った。

「尾崎が出てきて、ナニクソと思ったことは確かだよ」

 軽妙なやりとりに、互いを認め、競いあってきたライバルの歴史を垣間見たような気がした。

 かつて青木は「尾崎が出てきて、ナニクソと思ったことは確かだよ。負けてたまるかってね。こっちには、こっちのプライドがあるんだ」と話していた。

 勝ち方も攻め方もスイングの仕方も違う。だが、ファンは強烈な個性と個性の対決に魅せられていたのだ。

 尾崎は「僕と青木功はゴルフという素晴らしいスポーツに出会ってここまで頑張ってこれた。これに関しては人生100%満足できる気がします」と締めくくった。

 さて、今の日本の男子ゴルフ界に強烈な個の対決は見られるだろうか。

 パーティーには松山英樹と石川遼も来ていて、それぞれ5分ほど立ち話をした。

 同世代のふたりは20代前半で米ツアーを戦うことによって明らかに刺激し合い、お互いをライバルだと思っているはずだ。

 会話の内容云々よりも、ふたりの表情や振る舞いから、2015年はちょっと面白くなりそうだなと予感した。

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