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新日史上最大となった“真夏の祭典”の見所は。
~過酷な長期戦、G1クライマックス~ 

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門馬忠雄

門馬忠雄Tadao Monma

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photograph byNIKKAN SPORTS

posted2014/08/01 10:00

新日史上最大となった“真夏の祭典”の見所は。~過酷な長期戦、G1クライマックス~<Number Web> photograph by NIKKAN SPORTS

5・25横浜大会でAJスタイルズがオカダを破りIWGPヘビー級王座の防衛に成功した。

 史上最大規模、24回目の大会――というド派手なふれこみで、決勝へ向けたゴングが鳴った。7月21日に札幌・北海道立総合体育センターで開幕した新日本プロレスの“真夏の祭典”G1クライマックスのことである。

 過去最多22選手が出場し、A・Bブロックに分かれてリーグ戦が行なわれる。優勝決定戦は、8月10日に各ブロックの1位が埼玉・西武ドームで激突。今年は例年使用している両国国技館をおさえることができず、初開催となるスタジアムでの決勝となった。

 初戦から本命の中邑真輔が曲者・柴田勝頼に敗れる波乱の幕開きで、これからも何が起こるかわからない。業界の盟主である新日本マットの覇権争いは熱く燃えたぎっている。

 現IWGPヘビー級王者のAJスタイルズ(米国)潰しにも注目が集まる。彼に勝てば9月シリーズでの次期王座挑戦が巡ってくるからだ。初戦では前王者のオカダ・カズチカが対戦し、18分3秒、得意のレインメーカーで止めを刺した。オカダは3度煮え湯を飲まされてきたAJにリベンジを果たし、「自分の勢いが怖いです」と全勝優勝をぶち上げている。

3週間に及ぶ酷暑の戦いはコンディション調整が最重要。

 しかし、2年ぶりの制覇を目指すオカダの思惑通りに事が運ばないのがG1のVレース。同ブロックには前年覇者・内藤哲也と、6年ぶりの優勝を狙う実力者・後藤洋央紀がいる。オカダは愛知県、後藤は三重県の出身。オカダのホームリングにあたる8・4名古屋大会での東海勢同士の戦いに好勝負の期待がかかる。この結果が決勝の行方を左右するだろう。

 全11戦は、3週間に及ぶ酷暑のなかでの戦いだ。怪我の回避とスタミナの持続が各選手にとってもっとも重要なテーマとなる。「汗で滑ったときの技の失敗が怖い」とみな口を揃える。そしてコンディション調整を怠れば、間違いなくVレースから脱落してしまう。

 今年は初開催の会場が5カ所となったが、決勝会場の西武ドームは2000年夏に総合格闘技のPRIDEが興行して以来のリング設営。当時の経験では、会場内の温度が高くなりすぎて氷柱などで対策を立てても、効果がなかった。選手たちは劣悪な環境のなかでいかに戦い抜くか、忍耐力が試される。怪我による欠場者がでないことを祈るばかりだ。

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