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岩政大樹が明かす、
タイ・プレミアリーグの実情。
~日本代表経験者が移籍する理由~ 

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栗原正夫

栗原正夫Masao Kurihara

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photograph byMasao Kurihara

posted2014/04/21 10:00

岩政大樹が明かす、タイ・プレミアリーグの実情。~日本代表経験者が移籍する理由~<Number Web> photograph by Masao Kurihara

同じサッカーをするにしても、すべての常識が違うと話す岩政。

 ここ数年、欧州挑戦という動きに加え、Jリーガーの新たな移籍先として注目を集めているタイ・プレミアリーグ(TPL)。昨秋にオランダのフェンロからカレン・ロバートがスパンブリーへ入団したのに続き、今冬にも岩政大樹(鹿島→BECテロ・サーサナ)、茂庭照幸(C大阪→バンコク・グラス)、西紀寛(東京V→ポリス・ユナイテッド)と、日本代表歴のある選手たちが新天地を求めるなど、その流れは加速する一方だ。

 とはいえ、TPLの実情があまり報じられていないのも事実である。

 2月22日に開幕した今季のTPLは、11月2日までに総当りのホーム&アウェー戦で全38節が行なわれる。

 国外では、最も日本人選手がプレーするプロリーグとなり第1節だけでも19人もの日本人選手が出場した。下部リーグ(3部)まで含めれば、現在タイに所属する日本人選手は約60人に上るという。

 現地を取材すると、どのスタジアムもレプリカ・ユニフォームを着たサポーターで約1万人収容のスタンドは一杯。周辺には多くの露店が出るなど、その様子はともすると祭りのようにも見えるが、熱気に包まれていた。そもそもタイは、首都バンコクではW杯期間中に仕事をさぼる人が続出し、朝のラッシュ時の渋滞が緩和されるとも言われているほどサッカー熱の盛んな国なのである。

「質からいえば、タイはかなり低いと言わざるを得ない」

 さて、そんな常夏のタイリーグのレベル、サッカーの質はどうなのか。移籍早々からテロ・サーサナの守備の中心として活躍し、6節終了時で2ゴールを挙げている岩政が語る。

「日本のサッカーの質からいえば、タイはかなり低いと言わざるを得ないですね。タイ人の気質は緩いですし、サッカーにおいてもディテールの部分は疎かになりがちで、プレー面でもかなり遅れている。だから、もうちょっと変えていこうと、すでにクラブ内でぶつかっていて……。シーズンは始まったばかりだし、いまは自分のことに集中して、彼らが変わるか僕が諦めるかのどちらか。でも、簡単に変わるようなら僕じゃなくてもよかっただろうしね」

【次ページ】 厚い待遇を受けて生活レベルが向上したという選手も。

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