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賞金額が人気の証。
~アルペンスキーにもっと日本人を~ 

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小川勝

小川勝Masaru Ogawa

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photograph byGetty Images

posted2013/04/03 06:00

賞金額が人気の証。~アルペンスキーにもっと日本人を~<Number Web> photograph by Getty Images

女子で賞金ランキング3位に入った米国のミカエラ・シフリン。久々に現れた高校生年代の世界的選手だ。

 冬季五輪の競技といえば、日本ではスキージャンプ、モーグル、フィギュアスケート、スピードスケートがメジャーな存在だ。それぞれに世界的な選手がいて、報道される機会も多い。

 だが冬季五輪全競技の中で、世界的な人気競技といえば、やはりアイスホッケーとアルペンスキーだろう。これは、トップ選手がその競技から得ている収入を見ても分かる。アイスホッケーの最高峰、北米プロアイスホッケーのNHLには年俸500万ドル(約4億7500万円)を超えている選手が70人以上いる。日本にも一定のファンがいる。

 一方で、日本と欧米で人気に最も開きのある競技が、アルペンスキーだろう。スピード系から技術系まで、滑降、スーパー大回転、大回転、回転、スーパー複合(滑降と回転1本ずつ)の5種目で行なわれている。世界のトップ選手たちは、10月から3月まで、欧州と北米を転戦するW杯20大会と、今季の場合は世界選手権(2月5日~17日)に出場している。今季W杯の賞金ランキングは別表のようになっている。

●'12-'13年アルペンスキーW杯 賞金ランキング5傑
  順位 選手名/国 年齢 W杯獲得賞金 世界選手権
獲得賞金
男子 1 M・ヒルシャー/オーストリア 24 5306万円 644万円
2 A・スビンダル/ノルウェー 30 2961万円 644万円
3 T・リゲッティ/米国 28 2673万円 248万円
4 F・ノイロイター/ドイツ 29 2507万円 1188万円
5 I・コステリッツ/クロアチア 33 2033万円 307万円
女子 1 T・マゼ/スロベニア 29 6948万円 951万円
2 A・フェニンガー/オーストリア 23 2307万円 149万円
3 M・シフリン/米国 18 2296万円 435万円
4 L・ボン/米国 28 2108万円 ――
5 M・ヘフルリーシュ/ドイツ 28 1898万円 545万円
※賞金額はスイスフラン表示を1スイスフラン=99円で換算。
世界選手権の賞金は個人種目(1~6位)だけをカウント。
L・ボンは大会期間中に右ひざを負傷して離脱。

 アルペンスキーの賞金はスイスフランで表示されており、別表の金額は1スイスフラン=99円で換算したものだ。男女を通じて現在最高額は女子のティナ・マゼ。スロベニアの29歳で、スピード系から技術系までこなすオールラウンダーだ。W杯では今季、1月13日のスーパー大回転に勝って、女子選手として史上6人目の5種目全制覇を達成した。W杯の今季獲得賞金は6948万円。世界選手権でもスーパー大回転で優勝(4万スイスフラン=約396万円)するなど951万円を獲得しており、合計すると、7899万円となっている。

【次ページ】 高額賞金が、アルペンの人気を証明している。

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