着々と進む、2次ラウンドへ向けてのチーム再編成。

　追い打ちをかける最後のワンピースが、これで揃ったことになる。中田が中国戦のように機能すれば、侍打線の得点力は大幅にアップできるというわけだ。

　中国戦では右肩の不安で心配された先発の前田健太が、完全復活のノロシを上げる好投を見せ、2番手でマウンドに上がった内海哲也もしっかりとメジャー球を操って打者5人を完ぺきに抑え込んだ。

「投手陣に関しては先発とリリーフをもう一度洗い直して、2次ラウンドに臨むことになると思う」

　こう語るのは与田剛投手コーチだ。

　開幕戦で不安のあった田中将大は中継ぎに回るなど、2次ラウンドに向けた投手陣は先発、リリーフ陣を再編成。先発と第2先発は前田と杉内を軸に内海、能見、攝津らで編成していくことになりそうだ。

「アメリカに行こう！」

　山本監督が掲げる最初のスローガンのためには、何としても突破しなければならない2次ラウンド。チームの再編成は着々と進んでいる。