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年末恒例、'06年シーズンベストドライバー大発表。 

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今宮純

今宮純Jun Imamiya

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posted2007/01/11 00:00

 57年目の今シーズンは、F1史上に残る転換点の年として後々語り継がれていくだろう。新王者F・アロンソV2、F1ドライバー生活16年M・シューマッハー引退、39年ぶりホンダF1優勝、スーパーアグリ・チーム初参戦と、いくつもトピックスがあった。そこで今回は“ベストセレクション”を発表したい。

 まずはベスト10ドライバー。レースは結果がすべてではあるが、コースサイドで見た走り、パドックでの行動、チーム貢献度なども加味して選出した。FIA公式順位とトップ2人以外は大きく違う。

 アロンソの強さで際立つのは、全くドライビングミスがなかったこと。全18戦1137周のうち1108周を走破。リタイアはメカニカル・トラブル2戦だけだ。引退を決意したシューマッハーも彼らしいレースを最終250戦目まで貫いた。やや強引ともいえるタイムアタックが印象的だった。思い切りのいいブレーキングでBMWザウバー新人としてR・クビサは3戦目モンツァで表彰台3位に。ベストルーキーに挙げよう。東欧ポーランド初のF1ドライバーで、いまこの国は空前のF1ブームになっている。

 素晴らしいオーバーテイクを見せたJ・バトン。雨のハンガリーGPで予選14位からズバズバ抜き上がって初優勝。若きテクニシャンとしてウェットレースで実力発揮。「君が代」に涙したファンは多い。フェラーリ移籍初年度となったF・マッサは序盤、その重圧に縮み上がっていたが、成長して立派にNo.2の大役を果たした。一方でマクラーレンのマシン戦力低下に苦しんだK・ライコネンは未勝利に終わるもPP3回、最速ラップ3回で速さを証明した。来季、フェラーリに移って跳ね馬を引っ張っていけるか注目だ。

 佐藤琢磨を見直した年でもある。F1素人集団ともいえたスーパーアグリ・メンバーを自分の走りとコミュニケーション努力でまとめていった。その堂々たる最下位争いぶりは国内よりむしろ海外で評価された。9位のS・ベッテルはBMWのサードドライバー。クビサの次に控える新人で、この先が期待される逸材。

 最後にベストレース。これは20回目となった鈴鹿としたい。レース後、観客がコースマーシャルの人達をスタンディングオベーションで迎えた。他では見たことがない感動の“閉幕シーン”だった。

今宮純セレクト2006
ベストドライバー・トップ10ベストタイムアタック
1 F.アロンソ(1)
2 M.シューマッハー(2)
3 R.クビサ(16)
4 J.バトン(6)
5 F.マッサ(3)
6 K.ライコネン(5)
7 佐藤琢磨(23)
8 G.フィジケラ(4)
9 S.ベッテル(―)
10 N.ハイドフェルド(9)
※( )内はFIAドライバーズ選手権ランキング
M.シューマッハー
ベストオーバーテイク
J.バトン
ベストロングディスタンス
F.アロンソ
ベストルーキー
R.クビサ
ベストレース
日本GP in鈴鹿
ベストマシン
ルノーR26・RS26

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