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日本初!格闘技を気軽に観戦するチャンス。 

text by

布施鋼治

布施鋼治Koji Fuse

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photograph byTakao Masaki

posted2005/10/27 00:00

日本初!格闘技を気軽に観戦するチャンス。<Number Web> photograph by Takao Masaki

 秋といえば、学園祭の季節。多くの大学では年に一度の祭典を盛り上げようと、“時の人”を招聘してのライブやトークショーを行なう。そうした中、日本体育大学では、11月5日、キックボクシングのイベントを打つ。それもエキシビションマッチといったレベルではない。全日本キックボクシング連盟の全面協力のもと、“格闘技の聖地”後楽園ホールと同じ規模の公式戦を計画しているのだ。学園祭でプロ格闘技の本戦が開催されるのは史上初。リングも普段と同じものが使用される。

 学園祭ならではの特色をあげるならば、入場無料で開催されることだろう。今春大学を卒業したばかりの格闘技好きな23歳の女性はそこがミソと言い切る。

 「大学生から見ると、格闘技の興行って、基本的に入場料金が高い。安い席でも4000〜5000円が相場。だから大金を払ってまで見たいとは思わないけど、無料だったら見てみたいという大学生は結構いると思うんですよ」

 世の中にK―1やPRIDEを知っていても、他の格闘技までは知らないという人は意外に多い。そうした格闘技の二極化を考えると、今回のイベントは若い世代にキックを知ってもらう、またとないチャンスだ。全日本キックの宮田充興行部長が「新しい観客層の開拓を狙いたい」というのも頷ける。当然、準備に抜かりはない。決戦当日、集まった一見さんたちにキックの迫力と面白さを余すところなく伝えようと、マッチメークはバラエティに富んでいる。

 華麗な足技と不屈の闘志で人気の“蹴撃モンゴリアン”白鳥忍(高橋道場)が韓国人ファイターとの国際戦に挑めば、60kgクラスの日本一を決めるIKUSAGPで優勝したばかりの“若武者”山本真弘(藤原ジム)も登場する予定だ。

 また、“超合筋”武田幸三(治政館)を破った実績を持つ元ムエタイ王者のチャーンヴィットも参戦して、本場のムエタイを披露する。ほかにヘビー級や女子キックの試合も組まれた。日体大の学生だったら、初めてライブでキックを見ているうちに「自分もリングに上がってみたい」と握り拳に力を込める学生がいても不思議ではない。「見る側」だけではなく、「やる側」も開拓。

 キックボクシングでエッサッサ。

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